■サブスクは必要か不要か
サブスクとは、一般に、毎月(毎年)一定額を支払うことで、商品やサービスを利用できるシステムのことです。動画配信サービスや名産品の定期購入など、便利に割安に、様々な体験を受けられることから、今や、我々の暮らしに欠かせないものと言えるでしょう。
実際、何らかのサブスクを利用している方は多いかと思います。
ただ、その定期的な支払いが少額でも、それが積み重なれば、相当な金額となります。月額1000円でも、年間で1万2000円、10年間だと12万円なのですから。
普通、10万円を超えるような商品・サービスなどを購入する場合には、ある程度の計画と覚悟を決めますが、毎月1000円のような支払いであれば、あまり深く考えることなく契約してしまうもの。
実際、サブスクの支払額は少額のケースが多く、契約時の金銭的・心理的ハードルは低いわけです。それがサブスクのメリットであり、デメリットでもあるわけですが、そんなサブスクの支払いが、知らず知らずに家計を圧迫していることも少なくありません。
■無駄なサブスクの典型例
さて、そんなサブスクですが、では、「そのサブスクは、生活に絶対必要なのか?」と問われれば、そうではないケースも多いでしょう。
たとえば、冒頭に挙げた動画配信サービスや名産品の定期購入などは、基本的には、「生活に潤いを与えるもの」「時間と気持ちにゆとりをもたらすもの」と言えます。その内容によっては、「贅沢なもの」と言えるかもしれませんし、利用状況などによっては、「無駄なもの」である可能性もあります。
ちなみに、無駄なサブスクの典型例としては、まったく行っていないスポーツジム、まったく利用していないスマホアプリなどが挙げられます。
あと、「毎朝、コンビニで何となくコーヒーを買っている」ことも、これはサブスクという形ではなくても、「定期的な支払い」という意味では、サブスクと捉えることもできます。
そして、本当にコーヒーを飲みたいのではなく、ただただ惰性での行為であれば、それは「無駄な」もしくは「過度に贅沢な」サブスクに分類してもよいでしょう。
今、これだけサブスクが浸透している中、自身が利用しているサブスク(もしくはサブスクに準じた行為)の定期的なチェックは、欠かすことができない作業とも言えますね。
そして、そのサブスクが「生活に絶対必要ではない」のであれば、状況によっては、解約を検討すべきでしょうし、もし、それが無駄な(もしくは過度に贅沢な)サブスクであれば、それは極力早くに解約すべきだということは、言うまでもありません。
それがゆえに、家計の見直し(支出の削減)において、まずチェックすべきは、サブスクだと言われているのです。
■私が続けている、サブスクは?
もちろん、私自身、サブスクは定期的にチェックしており、無駄な(もしくは過度に贅沢な)サブスクだと思えば、それは解約するように心がけています。
最近であれば、(たいして高くもないスマホなのに)諸々のスマホ保証サービスを付けていたのを、あらためて、万一の故障・紛失時の損失額と比べたところ、たいして意味がない保証だと気付き、解約しました。
また、長年、惰性で続けていた新聞の定期購読については、ここ最近の私のライフスタイルから、ネットニュースで十分(むしろ便利)だと判定し、解約しました。
ちなみに、これはサブスクではないですが、セミナーや講義終了後にはコンビニスイーツをほぼ毎回買っていたのですが、これは健康のためにも、スパッとやめました。
その結果、現在、私が利用しているサブスクは、「有料の情報サイト」と「高速インターネットサービス」の2つのみ。あと、これはサブスクではないですが(サブスクに準じた行為として)、月に1回、地元のマッサージ屋に定期的に通って、疲れを取っています。
■サブスクで得られるゆとり
では、私が利用している、それらのサブスクは「生活に絶対必要なのか?」と問われれば、絶対必要というわけではありません。
しかし、私が契約している有料情報サイトは、かなり質の高い情報が満載で、仕事でもプライベートでも大いに役立っています。また、高速インターネットサービスのおかげで、かなり快適なネット環境を享受しています。
ですので、これらは私にとって、決して「無駄」ではないですし、「過度に贅沢なもの」でもないと、自信を持って断言できます。
ただ、いずれも「絶対に必要」というわけではなく、これらがなくても、十分に仕事や生活はできるのも事実。ですので、これらは私にとって、「生活に潤いを与えるもの」「時間と気持ちにゆとりをもたらすもの」であり、月一のマッサージについては、「ちょっと贅沢なもの」であることは認めます。
つまり、これらを解約する(もしくはやめる)という選択肢もあるわけですが、その場合、私の生活からは、潤いやゆとり、楽しみがなくなってしまいます。そのような観点から、これらは私にとって、大いに意味のあるサブスクだと思い、今でも続けているわけです。
生活に絶対必要なサブスク以外はダメ、とのスタンスは、あまりにも味気ないですからね。実際、この考えに賛同いただける方は多いかと思いますが、いかがでしょうか?
■サブスク継続の罪悪感をどうする?
ちなみに、有料情報サイトの利用料は月額1000円程度、高速インターネットサービスは月額2000円程度、そして毎月のマッサージ代は5000円程度と、合計で毎月1万円程度に抑えてはいます。
ただ、定期的な支払いが少額でも、それが積み重なれば、相当な金額になるというサブスクの怖さは、冒頭でも触れたとおりです。また、これらのサブスクによって、生活の潤いや、時間や気持ちのゆとりが得られると言え、生活に絶対必要でないものにお金を払い続けているという罪悪感があるのも事実です。
そこで、これらサブスクを続けていることによる金銭的、そして精神的負担を軽減するために、私は心がけていることがあります。
■逆サブスクで、サブスク料金を相殺
それは、生活に絶対必要ではない(潤いやゆとりのための)サブスクの料金は、「逆サブスク」で浮いたお金で相殺することです。
逆サブスクとは私の造語なのですが、これは、本来なら、日々の生活において、定期的にかかるであろうお金を、絶え間ない努力と工夫、そして習慣によってゼロに、もしくは大幅に軽減させることです。そして、定期的にお金を生み出すことです。
たとえば、毎日のランチを外食から手作りのお弁当にすることで、長い目で見れば、それはかなりの金額を生み出すことができるはずですね。
言ってしまえば、逆サブスクとは一種の節約ではありますが、1回限りの節約ではなく、定期的な節約のことです。そして、それを継続することで、その効果は、1回限りの節約の比ではありません。
私自身が実践している、「サブスク」と「逆サブスク」の組み合わせは図表1のとおりです。
実際にどのくらいの効果があるのかを紹介していきましょう。
■金銭的なメリット以外の効果も
1 湧き水汲みで、有料情報サイト料金と相殺
私は登山が趣味で、月に数回、地元の山に登っています。その際、飲料水は必須なのですが、わざわざペットボトルは買わずに、山の湧き水を汲んでいます。
これで1回150円程度は浮くことから、月に1000円程度の逆サブスクとなっており、これで、有料情報サイトのサブスク料金(月額1000円程度)は相殺できています。
2 自ら散髪で、高速インターネットサービス料金と相殺
私は、髪の毛は自分で切っています。理容・美容師経験などまったくありませんが、たいして髪型にこだわりはなく、少し伸びてきた段階でチョコチョコと切るだけなので、特別な技術等は必要ありません。
また、散髪屋さんに行く時間が省けることも、(金銭以外にも)大きなメリットとなっています。
散髪料金を1回4000円程度、年に5~6回行くと考えれば、これは年間2万~2万5000円程度の逆サブスクとなっており、これで、高速インターネットサービスのサブスク料金(月額2000円程度/年間2万4000円程度)は相殺できています。
3 自転車移動で、マッサージ料金と相殺
私は自転車が趣味で、移動は電車や車などは使わずに、できるだけ自転車でするように心がけています。自転車移動にはお金はかからないので、その分、電車賃やガソリン代などが浮いています。これで毎月のマッサージ代5000円程度が相殺されています。
■逆サブスクを、継続するコツとは?
もっとも、自転車を利用するか否かは、そのときの天候や体調、(仕事の場合は)仕事の内容次第となるので、この逆サブスク料金は一定額とはなりません。
それでも、昨今の電車賃値上げやガソリン代高騰の中で、少なくとも毎月5000円程度は浮いており、これで毎月のマッサージ料金(月額5000円程度)は相殺できています。
通常のサブスクは、何も意識せずとも勝手に継続されますが(されてしまいますが)、逆サブスクを継続するには、それを習慣化するための努力や工夫が必要となるので、慣れないうちは大変かもしれません。
ですので、逆サブスクについては、無理なくできる範囲でやる、できれば趣味を絡めて楽しくやることが、継続するコツとなります。もっともそれは、通常の節約においても言えることではありますが。
そして何より、逆サブスクを継続する最大のコツは、その逆サブスクをやっているからこそ、(生活に潤いやゆとりが得られる、ちょっと贅沢な)サブスクができていることを、普段からしっかり意識することです。
つまり、サブスクと逆サブスクをペアで考えること(私の場合、前述の「湧き水汲みと有料情報サイト」「自ら散髪と高速インターネットサービス」「自転車移動とマッサージ」)が、逆サブスクを継続する大きなモチベーションとなることでしょう。
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藤原 久敏(ふじわら・ひさとし)
ファイナンシャルプランナー
1977年大阪府大阪狭山市生まれ。大阪市立大学文学部哲学科卒業後、尼崎信用金庫を経て、2001年に藤原ファイナンシャルプランナー事務所開設。現在は、主に資産運用に関する講演・執筆等を精力的にこなす。また、大阪経済法科大学経済学部非常勤講師としてファイナンシャルプランニング講座を担当する。著書に『株、投資信託、FX、仮想通貨… ファイナンシャルプランナーが20年投資を続けてみたらこうなった』(彩図社)など。
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(ファイナンシャルプランナー 藤原 久敏)

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