日本の人気サッカー漫画「キャプテン翼」シリーズの漫画としての連載が4日に終了し、43年の歴史に幕を下ろしたことに関連し、中国メディアの澎湃新聞は14日、「日本サッカーの台頭は本当にこの漫画のおかげなのか」とする記事を掲載した。
「キャプテン翼」は天才サッカー少年の大空翼がライバルたちとの戦いの中で、サッカープレーヤーとして成長していく姿を描いた作品。
記事はまず、作者である高橋陽一氏が、「連載最終話を描き終えた今は、すべてを描き終えてホッとしているのと、この先やっと"〆切"というものがない生活を送れるという解放された気分でいる状態にあります」とコメントしたことを紹介した。
そして、コミックスのシリーズ累計発行部数9000万部を超える「キャプテン翼」は、日本そして世界にとって、単なる漫画ではなく、スポーツ文化作品の枠を広げ、日本サッカー台頭の「ラッパ」を吹き鳴らし、世界中の無数のサッカー少年に「夢の翼」を与えてきたと伝えた。
記事は、日本代表が2年前のワールドカップ(W杯)カタール大会で、W杯優勝経験国のドイツとスペインを破ったこと、高橋氏がドイツ戦後、「(80年代)当時は日本にプロリーグがまだなくて、実際にドイツのクラブチームを取材させてもらうと、これはダメだな日本は、W杯に出るのは無理だと、実際にはその時思った。短期間と言っていい時間のなかで、ここまで来て、ドイツに勝つ日がくるとは、その時は夢にも思っていなかった」と語ったことなどを紹介した。
そして、「日本サッカーの進歩は漫画だけのおかげではない」とし、「大空翼の40年をまたいだ人気が日本サッカーの進歩を促したことに疑問の余地はない。