中国核工業集団公司(中核集団)が17日に明らかにしたところによると、中国が独自に開発した「臨界前制御棒検証技術」が中国南部海南省で国内初の工学的応用を実現しました。

「臨界前制御棒検証技術」は、原子力発電所の原子炉の「ブレーキパッド」検証技術に相当します。

原子炉を高速で走る列車とすれば、制御棒は列車の速度を制御するアクセルとブレーキです。原子炉の停止・燃料交換の度に、始動前に制御棒制御機能の検証を行い、「ブレーキ」機能を正確に検証することは、原子炉の安全運転を確保する基礎となります。

中核集団中国原子力研究設計院の責任者・唐伝宝氏によると、従来の制御棒の価値測定方法では、原子炉の臨界後に実施する必要がありました。つまり、既に走行している列車でブレーキ機能を検証するのは、予期せず「停止」するリスクが伴いますが、臨界前の制御棒検証は、原子炉内の空間効果のシミュレーションを通じて、「停止」した状態で制御棒の機能を検証することができ、原子炉の安全性を高く保てるという特徴があります。

「臨界前制御棒検証技術」の工学的応用は、原子力発電所のオーバーホールの時間を効果的に節約し、良好な経済効果をもたらすことができ、原発分野で広く普及する将来性があると見込まれています。(提供/CRI)