北京市内で7月に行われた国際基礎科学大会2025では、世界トップ級のコンピュータ科学者でコンピュータ科学の最高の栄誉とされるチューリング賞の受賞者であるロバート・タージャン氏が、基礎科学終身功労賞を受賞しました。タージャン氏は中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の取材に応じ、「学際交流には驚くべき可能性が秘められており、国際基礎科学大会はそのためのプラットフォームだ」と説明しました。
タージャン氏は人工知能(AI)の可能性について、「現在、2つの対立する観点が存在する。1つは、これから数年も経たないうちにAIの知能レベルが人間を上回り、しかもますます賢くなるという考え方だ。もう1つは、AIの発展は常に周期性に従っており、我々は現在、AIの技術成熟度曲線の頂点にあるという考えだ。私は後者の観点により傾いている。私は、子どもたちの学習を連想させられる。子どもは無限の好奇心と探求欲を持っている。しかし、現在のAIシステムは、このような自主的な探求心や好奇心を保ちながら目標に向かって進む状態には、まだほど遠い」と論評しました。(提供/CRI)