中国高速鉄道の衛生問題が物議を醸した件について運行会社が説明した。中国メディアの観察者網が25日に報じた。

記事によると、今月21日、浙江省温州市の蒼南駅から江蘇省無錫市の無錫駅へ向かうG7350列車に乗車したある人物がSNS上で不満を訴えた。同人物は「快適さを求めてビジネスクラスの座席を購入したが、座席やひじ掛けに内蔵された折り畳みテーブルの内部に大量のほこりがたまっていた」とし、「こんなに汚い高速鉄道は見たことがない」と不満を述べた。

この件について、中国の鉄道予約プラットフォーム「12306」のカスタマーサービス担当者は22日、「誠に申し訳ありません。すぐに関係部署へ報告し、今後の改善を図ります」と回答。ビジネスクラスの座席のクッションは30日に一度交換されると説明したが、テーブルなどの清掃頻度については言及しなかった。

同路線を管理する上海鉄路局南京客運段は23日、「本件について事実確認を行ったところ、同列車において、ある乗客からビジネスクラスの座席の衛生状態について問題があるとの指摘があった。これを受けて乗務員が速やかに当該箇所の清掃を行い、乗客に謝罪した。当該列車についてはその日の運行終了後、車庫にて全面的な清掃が実施された」と説明した。

中国のネットユーザーからは「高速鉄道は色んな人が乗っている。不潔な人も少なくない」「高速鉄道は本当に汚い。今は多くの列車が駅に着くなり折り返し運転している。清掃の時間なんてほとんどない」「一昨日、高速鉄道に乗ったらゴキブリまで這ってた。

子どもが乗務員に伝えたけど、何の対応もなかった」「そのくせチケットは高い」「これは管理の問題だ」といった声が上がっている。(翻訳・編集/北田)

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