国の発展の度合いを測る尺度はいろいろあるが、中国メディアの網易は23日、「国の民度と発展レベルは、公共のトイレを見ればわかる」と伝える記事を掲載した。この点で、発展の極みにあるのは「日本の病院のトイレ」だという。
記事は、誰でも自由に使える公共のトイレは、その地域や国の「縮図」だと指摘している。病院も同じで、トイレを見ればその病院のレベルが分かるそうだ。中国では、公衆トイレが無料で使えるようになったのも、ドアが付くようになったのも比較的最近のことだ。しかし、「トイレットペーパーがない」のは相変わらずで、一流と言われる病院にさえないことが、中国国内でも問題視され始めている。
では、日本の公共のトイレはどうだろうか。記事は、日本の病院のトイレを知れば「公共のトイレもここまでできることが分かる」と紹介している。トイレットペーパーが常備されていることは言うまでもなく、注目すべきなのは「各科ごとにトイレが違う」ことだとした。日本の病院では、患者の需要に合わせてトイレの設計を変えている。
例えば、小児科のトイレは子ども向けに明るい色調で統一し、子ども用のトイレを設置している。胃腸科にはオストメイト対応トイレがあり、神経外科や整形外科などでは、移動が困難な患者を想定して手すりの位置や向きを工夫するなど、利用者に合わせて設計していると伝えた。もちろん、非常ボタンや擬音装置は標準装備だと強調した。
日本にある公共のトイレには、利用者に寄り添った究極のサービスの精神が見られると言えるだろう。