米ハイテク株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、米利下げ観測が強まる中、ナスダック指数が1.2%高と7日続伸し、7日連続で史上最高値を更新した。ファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)が発表した4~6月期の売上高が予想を上回り、半導体需要の強さが改めて意識されたこともハイテク株全体の追い風となっている。また、米長期金利の低下や、人民元安進行の警戒感が薄らいだことも好材料だ。指数は上げ幅を徐々に広げている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が6.8%高、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が5.1%高、香港不動産デベロッパー大手の新世界発展(17/HK)が4.5%高と上げが目立った。
セクター別では、新興EVが高い。上記した理想汽車のほか、小鵬汽車(9868/HK)が10.3%、蔚来集団(9866/HK)が5.1%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.9%ずつ上昇した。
スマートフォン部材や半導体の銘柄群も物色される。丘タイ科技(1478/HK)が24.1%高、瑞声科技HD(2018/HK)が5.1%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.7%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.5%高と値を上げた。丘タイ科技は1~6月期の純利益に関し、前年同期比で5~6倍に拡大するとの見通しを公表している。
証券セクターもしっかり。
本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.77%高の2961.99ポイントで前場の取引を終了した。証券株が高い。医薬株、消費関連株、不動産株、ハイテク株、エネルギー株なども買われた。半面、公益株は安い。銀行・保険株も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)