記事は、カタールの警察学院の院長が「ネット上で見かけた中国の閲兵式がすばらしかったので、中国式の行進を取り入れたかった」と述べ、2017年3月に実際に教えを請うため、カタールの警察学校側が中国から教官を招いたと紹介した。
この際、中国側の教官らが「中国式の行進を学ぶ以上、行進の際に使用される号令は中国語を使うこと」を条件としたことを伝え、その結果としてカタールの警察官たちが中国語の号令のもとで行進を行っている動画が撮影されるに至ったのだと紹介した。
報道によれば、中国の軍人たちが閲兵式などで行進する際は「中国人民解放軍隊列条令」で定められた形式で歩くことが求められるという。行進の速度は毎分110歩ほど、脚を前に出す際には「地面から25センチの高さまで、足の裏を地面と平行にしたまま、膝を曲げずにまっすぐに」などの細かい規定があるされ、カタールの警察学校でもこの規定に則った形で訓練が行われたと考えられる。
記事は、軍人が行進する閲兵式は「一国の軍にとって非常に重要な儀式」であり、その国の国威や軍威の程度が反映されるものだと主張。カタールの警察学院が中国の閲兵式を見て「中国式の行進を取り入れたい」としたことは、中国軍にとっては大きな名誉であるとの見方を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:CNSPHOTO)
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