
では、この「ある」はいったいどこから始まったのか? 中国メディア最終王冠が、この素朴な疑問にまじめに答えている。
実はこの「ある」、中国語のある言葉が原点ということだ。中国語には「ある(r)化」といって、単語の末尾に(r)がつく地方がある。特に中国北部ではこの「ある(r)化」が強く、日本に渡ってきていた中国人はこの中国北部なまりの日本語を話していたのだろう。この北部なまりの日本語を聞いた日本人が、「~ある」と言っているように聞こえ、「中国人は言葉の語尾に”ある”を付けるもの」という認識が生まれたのだろう。
今や「ある」は中国人キャラクターの鉄板ともいえる台詞になっている。女性のアニメキャラが「わたしわかるあるよ」などと話す姿はもはや可愛らしく、人気があるのだ。最近では日本アニメの中国人キャラクターが中国に逆輸入され、中国でも人気になっている。
さらに驚きなのは、こうした中国人キャラのセリフを中国語に翻訳する際この「ある」も「アル(阿魯)」と忠実に翻訳されているとのことだ。
来年の2020年オリンピックに向けて、外国人観光客と会話する機会も増えそうだ。とはいえ、そんな場面で無意識に「ある」をつけて話すことがないよう気をつけたい。
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