中元商戦がスタートしている。小売各社のギフトカタログの表紙を見ると、各社に違いがあって面白い。
イオンは夏の果物とそのデザート、イズミはメロン、焼肉、鰻など数種類の組み合わせ、平和堂は桃のみ、ライフは首都圏も近畿圏も果物のデザートで同じだが、フジは四国版は愛媛の真鯛など、中国版は広島の元就牛の焼肉などと地域で分けている。共通することは夏を感じさせる商品だ。

▼食品と旬は、日ごろの売場の商品政策には欠かせない。ただ、旬な商品だけでは売場は成り立たず、通年で販売される安定した商品が必要。旬と定番。この両輪が重要だ。

▼ギフト定番の一つ、ハムギフトの魅力は、通常のハム売場には売っていない高級感やおいしさで、その価値が大切な人への贈答に好適と支持を得てきた。ただ、夏の打出しはこれまであまり意識していなかったが、日本ハムや伊藤ハムは今夏、新たに開発した野菜のジュレやドレッシングで、ハムの冷製メニュー訴求を強化し新たな需要を開拓する。

▼各地で気温が30℃を超えてきた。否が応でも夏を感じる。小売、メーカー、各社の夏の提案に注目したい。
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