世界的なウイスキーブームによる原酒不足から注目を浴びているのがジン。ウィスキーは何年もの熟成期間が必要だが、ジンは熟成不要で商品化できる高アルコール製品というところから人気に。
■伝統的な世界のボタニカル8種に和のボタニカル、桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子を加えたプレミアムな日本のジン誕生!
ウィスキーもジンも蒸留酒(スピリッツ)。ただウィスキーは最低でも3年以上は樽熟成しなければならないのに比べ、ジンは大麦などを釜を使って蒸留、香り付けをすることで生まれる。通常はジュニパーベリー(セイヨウネズの実)をメインに香り付けする。
ただそれだけでなく、各ジン・メーカーはそれぞれ工夫を凝らした素材を入れて、味の差を作る。今回紹介するサントリースピリッツの『ジャパニーズクラフトジン ROKU(ロク)』(700ml・希望小売価格 税抜4,000円・2017年5月9日発売)は、そのジュニパーベリーのほか、伝統的に用いられるコリアンダーシード、アンジェリカルート、アンジェリカシード、カルダモンシード、シナモン、ビターオレンジピール、レモンピールなど合計8種のボタニカル素材をベースに和風ボタニカル素材を取り入れた。
和素材は6種。桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子という日本らしいボタニカル素材を厳選。それぞれを旬の時期に収穫し、素材に合わせて釜の素材を変えて蒸留されたというからこだわりが強い。それではとにかく飲んでみよう。
■ビリビリ感はアルコールのせいだけじゃない。山椒のシビレ感を取り入れた日本的な刺激!
キャップをひねった時点で、特徴的なジュニパーベリーの香りがする。人によっては松ヤニの香りとも言う、背筋の伸びるような清々しい香り。しかしもちろんそれだけでは終わらない。ふんわりと包み込むように和風建築のレストランにいるような香りも混じっている。
山椒の刺激は口に含んだ時点でわかるシビレ。それを桜や柚子などの香りが広がりあって、日本家屋から見事な日本庭園を望んでいるような古式ゆかしき香りとなる。これは嗅いだことのないジン。記者はもともとジンが好きなのでよくわかるが、和風に思い切り舵を切ったこの香りは異色。ともすると薬草酒、養命酒的な香りになってしまうかと思いきや、全然そんなことにならないのは繊細なバランス技術の賜物だろう。
何はともあれ、まずはストレートでこのビリビリする刺激を味わってもらいたい。
より強力なハーブ感を感じたいなら強炭酸ソーダ割りがおすすめ。ただ少し香りが強すぎると感じるなら、砂糖を小さじで一杯加えるだけでぐんと飲みやすくなる。ジンはカクテルベースとしても定番なので、工夫次第で無限のレシピを生み出せるというわけだ。
ハードボイルド的に言うと、忙しい毎日に魂(スピリット)を失ってしまった時に、こいつで補給するのがいいのかもしれない。











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