僕が見たかった青空 工藤唯愛インタビュー(1)
僕が見たかった青空が、6月3日に8thシングル『FUNKY SUMMER』をリリースする。
デビューシングル『青空について考える』以来となる全員歌唱で届ける今作は、夏らしい明るさと青春感にあふれたパーティーチューン。
工藤唯愛は今年3月まで約2年におよび『nicola』専属モデルとして活動してきた一方で、雲組(非選抜組)では6thシングル『視線のラブレター』収録の「虹を架けよう」(八重樫美伊咲とのWメインメンバー)、7thシングル『あれはフェアリー』収録の「カイロに月」でメインメンバーを務めてきた。
おっとりとした性格の奥にある芯の強さ、北海道から上京して過ごした3年間、モデル活動や雲組での経験を経て感じた成長、そしてニューシングルへの思いを聞いた。
――工藤さんは、メンバーからどんな性格だと言われることが多いですか?
工藤 「おっとりしているね」と言われることが多いです。楽屋でも、大きな声でみんなと話しているというよりは、隣にいる子と話していることが多くて。
楽しいことは好きなんですけど、もともとの性格がそこまで外向きではないのかなと思います。MBTIで言うと、E(外交的)よりはI(内向的)寄りというか(笑)。
――小さい頃からそういうタイプでした?
工藤 小さい頃から人見知りはしがちだったみたいです。お母さんに「遊びに混ざっておいで」と言われても、あまり行かなかったり。大人数でわいわい遊ぶというよりは、少人数で遊ぶことが多かったです。
――ご家族の中では長女なんですよね。
工藤 はい。
小さい頃は、私が新しい服を買ってもらって、妹たちは私のお下がりが多かったので「嫌だ」と言っていたんですけど、最近は喜んでもらってくれるようになって嬉しいです。
――北海道にいた小学生の頃は、どんな子でしたか?
工藤 いろんなことに興味がある子でした。小学生の頃は、副委員長とかをやってみたいと思うタイプで。中学生になるにつれて「私はこの立ち位置ではないかも」と思うようになって、そこまで積極的ではなくなったんですけど、小さい頃はいろんなことをやってみたい気持ちがありました。冒険精神があったんだと思います。
――アイドルやモデルへの興味も、その中の一つだったんですか?
工藤 そうです。テレビをよく見ていたので、アイドルさんを見て「かわいいな」と思ったり、モデルさんを見て「すごいな、やってみたいな」と思ったり。本当にいろんなことに興味がある小学生でした。
――僕青に入る前にもモデルのオーディションを受けていたんですよね。
工藤 いろいろなオーディションを受けていました。『nicola』も2回受けたことがあって。お母さんもすごく協力してくれていたので、興味があることに挑戦する生活でした。僕が見たかった青空のオーディションに受かって、上京する時もたくさん支えてもらいました。
――当時、憧れていたアイドルはいましたか?
工藤 乃木坂46の賀喜遥香さんが大好きです。私がアイドルになりたいと思ったきっかけも、初めての"推し"も賀喜さんでした。明確に「私もこうなりたい」と思ったのは、やっぱり賀喜さんを見た時です。
――そこから僕が見たかった青空のオーディションを受けることになります。
工藤 もともと乃木坂46さんが好きだったので挑戦してみたのもありますし、歌番組やライブ映像を見て、こんなキラキラした世界に行ってみたいと思ったのがきっかけでした。
僕が見たかった青空 工藤唯愛インタビュー(2)
――中学生で北海道から上京して、東京で活動するのは大きな変化だったと思います。
工藤 本当にすごいことだったなと思います。東京には旅行で2~3回来たことがあるくらいで、あとはオーディションで来たくらいだったので。
――もう東京での生活には慣れましたか?
工藤 どこへでも1人で行けちゃいます! 基本的に1人行動も好きなので、かき氷でもカフェでも映画でも買い物でも、何でも1人で行きます。
――Instagramでもかき氷の投稿をしていましたね。
工藤 一緒に行くのはメンバーやお母さん、活動を通して仲良くなったお友達が多いです。Instagramに載せていないだけで、写真もフォルダにたくさんかき氷の写真が眠っています。Instagramに上がっているのは本当に一部です。
――まだまだあるんですね。
工藤 はい(笑)。メンバーの塩釜菜那ちゃんもかき氷が好きなので、菜那ちゃんには全部共有しています。たぶんお母さんより、菜那ちゃんの方が私のかき氷事情を知っています。
――かき氷好きにとっては、これからが本格的な季節ですよね。
工藤 そうですね。「この時期は行かなきゃだよね」とか、「この時期に出ている味が好きだから行くんだよね」と話したりしています。今年も行きたいです!
――活動の中で、特にやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?
工藤 やっぱりライブです。準備は大変ですけど、その時間も含めて「アイドルをしているな」とすごく感じます。ファンの方の前でパフォーマンスをして、笑顔になってくれる方を見ると、やってよかったなと思います。
――ファンの方の反応は、ステージからもよく見えますか?
工藤 見えます。ライブの最後にMCで挨拶して、ステージからはける時に、ファンの方全員の前を通ることがあるんです。その時、なるべく全員と目を合わせるつもりで見ています。うちわやタオルもすごくよく見えるので、その瞬間に特にやりがいを感じます。
――3年弱の活動で、ターニングポイントはありますか?
工藤 『nicola』のモデルになった時は、個人的に「ちゃんとお仕事に向き合うぞ」という気持ちが高まったタイミングでした。それまでもいろいろなお仕事をさせてもらっていたんですけど、専属モデルになると、もう一つホームができたような感覚がありました。
――楽しいだけではなく、仕事として向き合う意識も強くなった。
工藤 そうですね。編集部の方たちも優しいですし、モデルの子たちもみんな優しくてかわいくて、楽しい気持ちに振り切ってしまいそうになるんです。でも、お仕事として撮影に行っているからには、いろんなものを吸収したいと思っていました。
現場での振る舞い方や挨拶も、アイドルとしてもモデルとしてもちゃんとしていかなきゃなと、いつも心に決めていました。
――ファッションへの意識も変わりましたか?
工藤 変わりました。今までは『nicola』を買って勉強することが多かったんですけど、『nicola』のモデルになってからは、お姉さん雑誌を買って読んでみたり、服を参考にしてみたり、ポージングを勉強してみたり。いろんな雑誌を見るようになりました。
――モデル活動を通して、表情やポージングにも変化がありましたか?
工藤 「変わったね」と言っていただくことがありました。初期に撮影を担当してくださっていた編集部の方が、最後の卒業ページの撮影も担当してくださって。その時に「表情とかポージングが上手くなったね」と言ってもらえたことがすごく嬉しかったです。2年かけて成長できていたのかなと思いました。
――その経験がグループの撮影にも活きている?
工藤 パフォーマンスというよりは、グループでの撮影に活きているのかなと思います。
僕が見たかった青空 工藤唯愛インタビュー(3)
――ここ2作では雲組として活動し、ライブの数も一気に増えました。さらに「虹を架けよう」「カイロに月」ではメインメンバーとして、雲組を引っ張る立場も経験しました。工藤さんにとって、どんな期間でしたか?
工藤 3年間で6thシングル『視線のラブレター』の期間が一番大変でした。今まで自分が参加していなかった曲も全部振り入れして、立ち位置も覚えて、みんなと合わせて......ということが続きました。
1日に4曲入れる日がたくさんあったり、新しく11、12曲くらいやることになったりして、頭がいっぱいになっていました。
――かなり大変な時期だったんですね。
工藤 はい。普段は大変さを表には出さない方なのですが、その期間にあった大阪の握手会では、握手会中にいろんなことを考えてしまい、泣いてしまったことがありました。頭の中が雲組公演のことでいっぱいだったんだと思います。
――メインメンバーというポジションへのプレッシャーも大きかったですか?
工藤 大きかったです。雲組になって、初めてメインメンバーをやることになり、「自分でいいのかな」と思いました。
雲組を好きでいてくれているファンの方に受け入れてもらえるのかな、周りからどう見られるのかなという不安もありました。気にしすぎだとよく言われるんですけど、結構気にしていたと思います。
――そうした悩みはメンバーも相談してなかったんですか?
工藤 あまりしていなかったです。新しくやることも、自分が覚えてくればいいだけだし、ちゃんとできればいいと思っていました。メンバーにわからないと聞くよりも、あるもので完璧にしなきゃと思っていたんです。
――そこも少し変わってきた。
工藤 はい。メンバーに聞いたり、助けてもらったりすることもすごく大事なんだなと、広い視野で考えられるようになりました。
――雲組単独公演を経て、殻を破れた感覚はありますか?
工藤 あります。メインメンバーとして0番(中央)に立つことへの怖さもありました。今まで私は右端や左端にいることが多くて、横にメンバーを見渡せる状況が多かったんです。でも0番に立つと、両サイドにメンバーがいる。今までにない不思議な感覚でした。
――最初は慣れない感覚だった。
工藤 最初は0番からずれたくなってしまうこともありましたけど、そういうことはなくなって、ちゃんと堂々と立てるようになったと思います。雲組のミーティングでも、自分の意見を伝えられるようになりました。
――それまでは、自分の意見を言うことは少なかったんですか?
工藤 少なかったです。最初はマネージャーさんから「これをやって」と言われたら、全部「はい」って答えていました。
今は、自分が思うことをちゃんと伝えることも大切だと思ったので、自分の意思を伝えるようにしています。大きな成長だったと思います。
僕が見たかった青空 工藤唯愛インタビュー(4)
――そして6月3日にリリースされる8thシングル『FUNKY SUMMER』は、デビュー1stシングル以来の全員歌唱となりました。発表を聞いた時はどう感じましたか?
工藤 びっくりしました。メンバーの中でもいろいろ予想していました。私は全員歌唱とは思っていなかったので、びっくりした気持ちが一番大きかったです。
――みんなで活動できる嬉しさもありますよね。
工藤 嬉しいです。今までは分かれてパフォーマンスすることも多かったですし、活動を一緒にする時間も自然と短くなっていました。全員でいられる時間が増えると楽屋もすごく賑やかですし、僕青らしさは全員でいる時が一番出ると思っています。
――今回の楽曲には、どんな魅力を感じていますか?
工藤 今までは少し懐かしい昭和レトロ感があったり、ディスコっぽさがあったり、恋愛っぽさがあったりしたんですけど、今回は「夏!」。タイトルにもある通り、僕青らしい青春がパーティーチューンになっています。ファンの方も一緒に声を出して盛り上がれる明るい曲です。
――ライブでの披露も楽しみですね。
工藤 すごく楽しみです。歌詞の中にも掛け声っぽい部分があるので、そこをファンの方と一緒に歌えたら楽しいだろうなと考えています。
――MV撮影はいかがでしたか?
工藤 今回は初めて2日間にわたってMV撮影をしました。ざっくり言うと、海での撮影日と学校でのダンスシーンの日がありました。人数が多い分、何チームかに分かれてイメージシーンを撮ったりもしました。
全員でのダンスシーンもすごく久しぶりだったので、みんなで揃えることも意識しましたし、パーティー感のあるキラキラした雰囲気もあって、この曲にピッタリな僕青を撮っていただけたと思います。
――全員でMVを撮れたのも久しぶりですもんね。
工藤 そうなんです! 全員でMV撮影ができると聞いた時はすごく嬉しかったです。夏曲を全員で歌えるのは、僕青らしいなと思いましたし、ファンの方にも「僕青っぽい青春だね」と思ってもらえるんじゃないかなと思います。
――工藤さんは杉浦英恋さん、八重樫美伊咲さんとのユニット曲「夏YASUMING!」にも参加されています。
工藤 この曲もすごく夏っぽいです。夏休みがテーマで、淡い恋を描いた曲になっています。掛け声っぽい部分があるので、ライブで歌ったらすごく盛り上がるんじゃないかなと思います。高校生ならではの元気さも出していけたらいいなと思っています。
――『nicola』卒業という区切りもありましたが、今後挑戦してみたいことはありますか?
工藤 まずはグループとして、アイドルとして、もっとパフォーマンスに磨きをかけていきたいです。それが一番です。個人的には、モデルとして撮っていただくこともすごく好きなので、またそういう機会があったらいいなと思っています。
――モデル活動は、工藤さんにとって大きな強みでもありますよね。
工藤 そう言っていただけるのは嬉しいです。僕が見たかった青空の中でもモデルのお仕事をさせていただいたのは私だけだったので、またいろいろな姿を見せられたらいいなと思います。
――これから、僕が見たかった青空の中でどんな存在になっていきたいですか?
工藤 お姉さんメンバーやMCが得意な子は、自然と場を回してくれますし、バラエティが得意な子は空気を明るくしてくれます。私は話すことがすごく得意なわけでも、誰とでもすぐに距離を縮められるタイプでもないので、自分に何ができるんだろうと考えることがあって......。
――その中で、自分の役割をどう考えていますか?
工藤 ファンの方から「ライブパフォーマンス中がすごくいいね」と言っていただくことが多いんです。「ステージの上が一番輝いているよ」と言ってくださる方も多くて。
グループには20人いますし、人数が多いからこそステージは華やかに見えると思うんですけど、その中で私のパフォーマンスでもっとステージを盛り上げられるように、ステージで輝ける人になりたいです!
僕が見たかった青空 工藤唯愛インタビュー(5)
〇工藤唯愛 Yua KUDO
2009年8月4日生まれ、北海道出身。
身長160cm 血液型=B型
ニックネーム=ゆあてぃー
アイドルグループ「僕が見たかった青空」のメンバー。
グループ公式X【@BOKUAOofficial】
グループ公式Instagram【@bokuao_official】
グループ公式TikTok【@bokuao_official】
個人Instagram【@yua.kudo_bokuao】
活動の詳細は「僕が見たかった青空」の公式サイトをチェック!
取材・文/川崎龍也 撮影/篠田直人

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