AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ファイナルズの準々決勝が現地時間16日に行われ、ヴィッセル神戸(日本)はアウェイでアル・サッド(カタール)と対戦した。

 Jリーグ王者としてACLEに出場している神戸は、リーグフェーズを5勝1分け2敗の2位という成績で終えると、ラウンド16ではFCソウルを2戦合計3-1で下し、準々決勝に駒を進めた。
対するアル・サッドは、元フランス代表FWカリム・ベンゼマなどスター選手たちを擁するアル・ヒラル(サウジアラビア)をPK戦の末に下した。

 サウジアラビアのジッダにある『プリンス・アブドゥラー・アル・ファイサル・スタジアム』で幕を開けた一戦は6分、アル・サッドが先手を奪った。ロベルト・フィルミーノがボールを奪い返してヒールでクラウジーニョへボールをつなぐと、縦に速い攻撃でアクラム・アフィーフが左サイドから斜めにスルーパス。抜け出していたラファ・ムジカがゴール右下にシュートを突き刺した。

 それでも24分、神戸のパスワークから酒井高徳が敵陣深くの右サイドからクロスを上げると、大迫勇也が頭で叩き込んだシュートはファーサイドのポストに当たりながらゴールネットを揺らし、ここで試合を振り出しに戻した。

 その後、34分に扇原貴宏がインスイングのクロスをボックス内へ送ると、ボールは相手選手にディフレクションして軌道が変わり、大迫勇也がヘディング。しかし、シュートはクロスバーに直撃し、跳ね返りに郷家友太が詰めたものの、シュートは枠を捉えることができなかった。対するアル・サッドも何度かチャンスを迎えるが、神戸守備陣の前に得点を奪えないまま前半は1-1で終わった。

 後半に入ると、神戸が試合の主導権を握り、アル・サッドを押し込む時間帯が続く。

 だが61分、アル・サッドは中盤でボールを回収。クラウジーニョがボックス内へ浮き球のパスを蹴り込み、フィルミーノが胸で落としたボールをムジカが右足のボレーでゴールを奪い、アル・サッドがここでリードを奪った。

 さらに65分、アフィーフが後方から神戸のDFラインの背後を狙うロングフィードを送ると、抜け出したムジカがボックス内左で折り返し、フィルミーノが右足で合わせてゴール。
アル・サッドがリードを2点に広げた。

 2点を追う神戸は74分、ジェアン・パトリッキがボックス内でフライパスを収め、満田誠がうまく落とし、再びパトリッキがつなぐと、ボックス内へ走り込んでいた井手口陽介がシュートをゴール左下に突き刺さし、神戸が1点差に詰め寄った。

 その後も神戸は果敢に攻め、何度かシュートまで持ち込むが、得点には至らない。だが土壇場の後半アディショナルタイム3分、敵陣深くの右サイドに張っていた広瀬陸斗がワンタッチでクロスを上げると、武藤嘉紀が頭で合わせ、神戸が土壇場で追いついてみせた。試合は90分間で決着がつかず、延長戦に入る。

 延長戦に入ると神戸が主導権を握りつつ何度も決定機を作るが、得点とはならない。一方のアル・サッドもチャンスを作るが、神戸のGK前川がファインセーブを披露して得点を許さない。結局、延長戦でも決着はつかないまま、勝負の行方はPK戦に託されることになった。

 アル・サッドの先攻となったPK戦は、1人目はアル・サッドのフィルミーノ、神戸の大迫勇也、2人目もアグスティン・ソリア、武藤嘉紀とお互いに成功。しかし、アル・サッドの3人目クラウジーニョのキックは枠を捉えられず失敗し、神戸の3人目の日髙光揮が成功。4人目も互いに成功し、アル・サッドの5人目も成功。神戸の5人目、パトリッキが決めれば勝利という場面で見事に成功させ、神戸が激闘を制して準決勝に進出した。


 準決勝は、現地時間19日から20日にかけて行われる。

【スコア】
アル・サッド 3-3(PK戦:4-5) ヴィッセル神戸

【得点者】
1-0 6分 ラファ・ムジカ(アル・サッド)
1-1 24分 大迫勇也(ヴィッセル神戸)
2-1 61分 ラファ・ムジカ(アル・サッド)
3-1 69分 ロベルト・フィルミーノ(アル・サッド)
3-2 74分 井手口陽介(ヴィッセル神戸)
3-3 90+3分 武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)


【ハイライト動画】死闘制した神戸が4強へ! アル・サッドvsヴィッセル神戸


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