FIFAワールドカップ2026出場国紹介 スウェーデン

 サッカー日本代表のW杯グループリーグ3戦目の相手がスウェーデンに決まった。欧州予選では絶不調に陥りながら、プレーオフでは組織と個の力を合わせて2連勝。

もともと欧州のサッカーシーンで活躍するタレントが揃っている強敵だ。

【予選最下位もプレーオフ勝利で本大会へ】

 北中米W杯欧州予選プレーオフのパスB決勝、ポーランドを3-2で破ったスウェーデンが2大会ぶり13回目の出場を決めた。これによりスウェーデンは、本大会で日本と同組のグループFに入ることとなった。

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 今予選のスウェーデンは、かつてないほどに苦戦を強いられた。ヨン・ダール・トマソン監督率いるチームは予選グループB(スイス、コソボ、スロベニア)を戦い、4試合終了時点で1分3敗と大不振。4試合目となるホームでのコソボ戦に0-1で破れ、トマソン監督は解任となった。

 再建を託されたのは、ブライトンやチェルシーを率いたグレアム・ポッター監督。かつてポッターは、スウェーデン4部リーグのエステルスンドをわずか5年でトップリーグに昇格させ、カップ戦でクラブ初タイトルをもたらし、ヨーロッパリーグでベスト32進出という快挙を達成するなど、スウェーデンでの実績がある。

 スウェーデン人の気質を深く理解するこのイングランド人監督は、システムを前監督の3-5-2から伝統的な4-4-2へと回帰し、守備の安定に取り組んだ。

 バラバラだったチームを団結させ、迷走していた戦い方もやり慣れたものへと整理した。しかし、初陣となるアウェーのスイス戦で1-4と大敗し、最終戦のスロベニアにも1-1で引き分けた。結局、2分4敗と1勝もできず、グループ最下位でグループステージを終えることとなった。

 しかし、最下位という成績でありながら、スウェーデンは最後の出場権を懸けたプレーオフに進出した。

なぜプレーオフへ進めたのか。このプレーオフの進出枠には2つのルートがあった。

 プレーオフ進出16枠のうち、12枠は各グループの2位チームに。そして残りの4枠は、UEFAネーションズリーグ2024-25で各グループ1位チームのうち、W杯欧州予選グループステージで1位突破、あるいはプレーオフ枠の2位にも入らなかった上位4チームに与えられたのだ。

 ネーションズリーグでリーグC・グループ1で首位だったスウェーデンは、この条件のなかで残り4枠のなかに入り、プレーオフ・パスBの準決勝に進出することができた。

【ギェケレシュの得点力】

サッカー日本代表に難敵出現 ワールドカップ3戦目の相手スウェーデンは隠れたタレント集団
 かくしてウクライナとのパスB準決勝に臨んだスウェーデンだったが、懸念材料があった。それはストライカーのアレクサンデル・イサクと、サイドアタッカーのデヤン・クルゼフスキという攻撃の主軸ふたりをケガによる長期離脱で失い、プレーオフにも間に合わないことだった。

 そんな窮地を救ったのが、2025年の最多得点者(クラブと代表の合計)に贈られるゲルト・ミュラー・トロフィーを獲得したヴィクトル・ギェケレシュだった。

 ポッター監督はイサク、クルゼフスキを欠くなか、ギェケレシュを最大限に生かすため、3-4-2-1のシステムに変更。守備時は5-4-1で固く守り、攻撃時は3-5-2と可変し、エースの得点力に懸けた。

 指揮官の期待に応えるように、ギェケレシュは準決勝でハットトリックを達成し、ウクライナを3-1で破って決勝へ進出。そしてポーランドとの決勝戦。

2-2で迎えた88分にギェケレシュが決勝点を叩き込み、3-2でスウェーデンを本大会へと導いた。

 本大会ではグループFで3戦目に日本と対戦する。大会までにイサクやクルゼフスキが間に合うかはわからない。それでもギェケレシュを筆頭に、アンソニー・エランガやベンジャミン・ニグレン、ヤシン・アヤリ、ルーカス・ベリヴァルら、若いタレントを擁する"北欧の雄"は決して侮れない。

サッカー日本代表に難敵出現 ワールドカップ3戦目の相手スウェーデンは隠れたタレント集団

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