サッカー日本代表は28日、北中米W杯前、国内最後の実戦機会となるアイスランド戦(31日・国立)に向け、千葉県内でトレーニングを行った。この日からチームには故障に苦しんできたDF冨安健洋が、2024年6月以来、約2年ぶりとなる合流を果たした。

 世界最高峰のプレミアリーグ・アーセナルでも活躍し、日本サッカー史上屈指のスケールと実力を誇る冨安。度重なる負傷に泣かされ、大舞台から遠ざかる期間が続いたものの、その存在感は色褪せていない。6対6のゲーム形式では、落ち着いたボールさばきで正確なパスワークをみせるなど、力の片りんをみせた。

 今回のアイスランド戦限定で招集された前キャプテンのDF吉田麻也は、何度も代表でセンターバックコンビを組んだ“相棒”の復帰を喜んだ。

「彼の能力は皆さんもご存じの通り。一番はけがをしないこと。冨安に関しては、逆に『コンディションが良い』と言っている時ほど、大丈夫か?となる(苦笑)。(本大会まで)まだまだ時間はあるので、焦らずにベストへ持って行ってほしい。彼がいるといないでは後ろの戦力が大きく変わってくる。心配はしてないですけどね」。全幅の信頼を寄せつつも、そのコンディションを気遣った。

 同じくカタールW杯で共闘したDF長友佑都も、その復帰に大きな安心感を覚えた様子だ。

「一緒にプレーしたのがいつぶりかな。最後に試合に出たのはカタール(W杯)かな。すごく久しぶりな感覚はあります。ただ、やっぱりあいつが後ろにいると安心しますね。これは言葉では言い表せない。どっしりとした、身体の厚みだけじゃなくて『精神的な部分の厚み』も感じます。アーセナルでプレーしていた部分もあるので、彼も自信を持ってるんじゃないかなと思います」

 

 一方、同世代としてその輝きも、現在もアヤックスのチームメートとして苦難も知るDF板倉滉は、誰よりもその実力を認めていた。

「自分自身、彼の実力は(これまでの活動を含め)ずっと横で見つめてきて分かっている。間違いなくチームにとって大きなプラスですし、とにかくケガなくいってほしいなと思います」

 2025―26シーズンも復帰と離脱を繰り返し、公式戦での出場時間が限られる苦しい日々を過ごした冨安。アヤックスでは公式戦9試合、計236分の出場にとどまった。しかし、その圧倒的な個の力が、間近に迫ったW杯の舞台で森保ジャパンに必要不可欠であることは間違いない。本番までの限られた準備期間で、どこまでコンディションを引き上げられるか。

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