プレミアリーグはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の適用範囲拡大に否定的なようだ。11日、イギリス紙『ガーディアン』が伝えている。


 得点やPK、警告退場などに関する明白な判定ミスを防ぐべく、ピッチ上の審判員をサポートするVAR。世界各国のリーグや国際舞台で導入され、主審がピッチ脇のモニターで事象の確認を行うオンフィールド・デビューはもはやお馴染みの光景となっているが、適用範囲の拡大については以前から議論が続いている。

 国際サッカー協議会(IFAB)は今年2月、FIFAワールドカップ2026から新ルールを適用することを承認。スローイン、ゴールキック、選手交代に時間制限が設けられたほか、2枚目のイエローカード提示の判定に関してVARの介入が可能に。また、大会側の判断で本来ゴールキックとすべき場合のコーナーキック判定についてもVARの適用範囲となることが報じられている。

 『ガーディアン』が報じたところによると、IFABはこれらの新規則を裁量事項としており、採用可否については各リーグと大会に判断が委ねられているが、プレミアリーグはVARの適用範囲拡大に反対の立場を示しているとのこと。プロ審判協会(PGMOL)との協議を経て、試合時間の大幅な延長やそれに伴う放送パートナーとの関係性悪化、審判の負担増加に繋がる可能性が高いとの見解に至ったようだ。

 一方、国際サッカー連盟(FIFA)のピエルルイジ・コッリーナ審判委員長とジャンニ・インファンティーノ会長は、とりわけ決勝トーナメントにおいてコーナーキックの誤審が試合結果に重大な影響を与える可能性があると懸念している模様。約1カ月後に開幕するFIFAワールドカップ2026ではコーナーキック判定がVARの適用範囲になる予定と報じられている。

 なお、プレミアリーグにおけるVARの適用範囲拡大については、各クラブが参加する来月の年次総会によって最終決定される見通しだ。
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