きらびやかなネオンの裏側で、今、何が起きているのか──。ネットで拡散される噂の陰には、常識では測れない夜のリアルが潜んでいる。
遊び慣れた者だけが辿り着くディープな現場を徹底取材。危うさと魅力が交錯する「禁断の夜遊び」の最前線を暴く。

母親はロックシンガー

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東京・港区西麻布の雑居ビルにある、予約制バー「エリザベス」。ドアを開けると、同店の女性オーナーのリズさん(27歳)が迎えてくれた。現在5年目となるが、オーナーもスタッフも全員女性。女性だけで運営しているバーは港区でも極めて珍しい。挨拶もそこそこにテキーラのボトルを掲げるリズさん。

「ママはロックシンガーだけど、お酒がまったく飲めないんです。ノンアルの超健康生活を送っているので、プライベートは私のほうが破天荒かも。酒癖が悪すぎて、実家を追い出されましたから(笑)」

実は彼女の母親は、1980年代に「翼の折れたエンジェル」で日本中を熱狂させたロックシンガー・中村あゆみ氏だ。著名人の娘として生まれながら芸能界とは異なる道を選択。大学卒業後、わずか3日で一般企業をクビになった彼女は、紆余曲折を経て今はバー経営で手腕を発揮する。場所柄、客層は経営者が多く、「渋谷などの他エリアとは飲みの場の雰囲気も異なる」と実感しているという。


「大金を一晩でドン!みたいな飲み方というより、ウチではワイワイからしっぽりまで幅広い楽しみ方ができる。私が海外の夜遊びで出会った外国人が遊びに来てくれることも多いですね」

「港区のギャラ飲みが私を変えてくれた」

続けて、「港区の夜遊びにテキーラは欠かせない」と笑うリズさん。同店の名物のテキーラ(1800)は、年間700本以上を提供しているそう。「目標は1000本で、日本一テキーラを飲むバーにしたい」と野望を語る。

明るいノリの良さで客を魅了するリズさんだが、400万円以上もかけて整形手術に踏み切るほど、コンプレックスを抱いていた過去もあった。

「小学校の授業参観などで『お母さんは綺麗なのになんでお前はブスなの?』とか言われるのはツラかった。高校卒業後に、整形手術をするからとママに報告したら、『あなたがハッピーになるならいい』と理解してくれました」

だが、そのコンプレックスから心が救われたのは21歳のとき。海外留学から帰国してデビューした夜遊びだった。

「週3~4日、一日5つの飲み会をハシゴするときもあって、一流の経営者やビジネスマンから刺激を得られるのが面白かった。あと夜遊びしてる人はギラギラしているというか性欲も強い(笑)。あらゆる意味で世界が広がりました」

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社員の名月さんと


SNSアカウントの運用が転機に

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取材開始早々に、テキーラの瓶を直飲みし始めたリズさん。「衛生的にマズいって怒られちゃうかな。口はつけてないです!」と明るく話す
そんな港区界隈をネタにするSNSアカウント「港区の妖精」を運用し始めると、フォロワーが約2万人に到達するなど、彼女自身の自己肯定感も大きく変化していった。

「夜遊びを通じていろんな人に出会って、自分の価値を確認できた。港区のギャラ飲みが私を変えてくれたんです」

そして、破天荒さが転機を呼んだ。夜遊びで知り合った経営者から「バーの経営をやってみないか?」と声をかけられ、当時から港区に友達が多かったリズさんは、迷わず承諾したという。


「スタッフの採用基準は外見よりも人間性とコミュニケーション能力を重視しています。あと偶然ですが、天然・養殖を含めて巨 乳 率も高い(笑)」

店舗拡大には興味がない

売り上げは右肩上がりだが、店舗拡大には興味がないとか。

「お客様や従業員が楽しいと思える空間をつくりたいだけで、別にお金を稼ぎたいわけじゃないんですよ。私の体も一つしかないし、無理です(笑)。自分にコンプレックスを感じている人は、ウチに遊びに来てほしいです。ネットやSNSには載っていないリアルな出会いと刺激があるので」

母はステージで歌い、娘は西麻布のバーでテキーラを一気。場所は違えど、それぞれの輝きで客を魅了している。

【Bar Elizabeth】
年中無休で、午後9時から午前5時までオープン。場所は非公開のため、来店の際はリズさんのインスタグラムのアカウント(@bar_elizabeth_liz)に連絡が必要。予算は1人2万~3万円ほどあると楽しく遊べる
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遊び人だけが知っている[禁断の夜遊び]大捜査
※2026年5月19日号より

取材・文/週刊SPA!編集部

―[遊び人だけが知っている[禁断の夜遊び]大捜査]―
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