巨人・田中将大投手(36)が日米通算199勝目をかけ、1日の広島戦(東京D)に先発する。移籍後東京D初登板となった17日のDeNA戦は2回7安打6失点で今季初黒星。

30日は本拠で最終調整し、「今回は間にファームでも打者相手に投げて、取り組んできたことをゲームで試すことができた。やってきたことをマウンドで出して相手を抑える」と今季2勝目へスイッチを入れた。

 甘い球を痛打された前回登板から2週間ぶりの1軍戦。同じ轍(てつ)を踏まないよう、ファームでの調整期間中は抜群の制球力を武器に通算173勝を挙げた桑田2軍監督に指導を仰いだ。低めのコントロールをテーマに、25日のイースタン・日本ハム戦(Gタウン)では予定の2回をパーフェクト。「前回(の1軍登板)はああいう結果でしたけど、『明日は明日だ』と。しっかりと整理してここまでやってきたので、いい結果を出せるように頑張ります」と力を込めた。

 広島戦は通算8登板で3勝1敗1セーブ、防御率1・80と相性がいい。今回と同じ5月1日は、13、21年に2度登板して無傷の2勝。さらに、シーズン1勝1敗で迎えた同様のケースでは過去6度全て次戦で白星を挙げている。“吉兆データ”を知ると、「お~! おぉ~! 頑張ります!」とニッコリ笑った。

 この日、今季の新登場曲「ももいろクローバーZ」の「Acceleration(アクセラレーション)」が配信開始。

「非常に前向きになれる曲。背中を押してもらっていい投球をできるように」。2週間の成果を出し、200勝に王手をかける。(堀内 啓太)

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