◆米大リーグ ブレーブス4―3ドジャース(4日、米ジョージア州アトランタ=トゥルイストパーク)

 ドジャースの金慧成(キム・ヘソン)内野手(26)が4日(日本時間5日)、敵地・ブレーブス戦で1点を追う9回無死一塁から代走で途中出場し、好走塁を連発。チームの連勝は7で止まったが、ロバーツ監督は試合後に“韓国の至宝”を絶賛した。

 3―4での9回。先頭のパヘスが二塁への内野安打で出塁すると、金慧成が代走で起用された。前日3日(同4日)にメジャー初昇格し、9回の二塁守備でデビューした金慧成は代打・スミスの打席で二盗を決めてメジャー初盗塁をマークすると、スミスが空振り三振を喫したボールを相手捕手がはじき、一塁に送球する隙に三塁へ進んだ。1死三塁と土壇場で同点のチャンスを生み出したが、ロハス、バーンズと2者連続三振に倒れて同点のホームは踏めなかった。

 それでも、指揮官は「素晴らしかった。あれはエキサイティングだった。(ブ軍守護神の)イグレシアスは盗塁するのが難しい投手だが、キムは素晴らしいスタートを切った。そして彼が一塁への送球で三塁まで行けたのは大きかった。それが(同点にするための)状況を整えてくれた。それこそがスピードがもたらすものであり、ヘソンがもたらすものの一部なんだ」とたたえ、「本能的なプレーだったと思う。彼にとてもいい本能があることを示している」と賛辞を惜しまなかった。

 23年WBC韓国代表の金慧成は二塁のレギュラー候補として3年総額1250万ドル(約20億円=契約発表時のレート)で今季からドジャース入りしたが、オープン戦で結果が残せず、開幕前にマイナー降格。

それでも、3Aオクラホでは28試合で打率2割5分2厘、5本塁打、19打点、13盗塁とアピールに成功し、同じWBC韓国代表だったエドマンが右足首痛で負傷者リスト入りしたこともあり、メジャー初昇格を果たしていた。

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