◆春季高校野球石川県大会準決勝 金沢6―0小松大谷(5日・石川県立)

 昨秋優勝の金沢は6―0で小松大谷に快勝し、決勝進出を決めた。1番・堀祐樹(3年)が、3回2死二塁で左越えの場外2ランを放って先制。

チームトップの俊足を生かし、その後はセーフティーバント2本、右越え三塁打と4安打2打点の活躍でチームを勢いづけた。「練習試合も含めてホームランは初めて。打った瞬間に入ったと思いました」と初々しい笑顔を浮かべた。

 181センチ、82キロと恵まれた体格で、50メートル走は6・0秒をマーク。兄は同校野球部出身で、父と姉は学生時代に陸上で全国大会に出場するなど、スポーツ一家に生まれ育った。兄はコロナ禍もあって甲子園に出場することは出来なかったが、この日はスタンドから応援。「全力で楽しんでこいと言われました。初球から積極的にスイング出来ました」とアドバイスに感謝した。

 6日の決勝戦に向け「単打を狙いながらホームランが出てくれれば。先頭打者として、絶対に出塁して必ず優勝したい」。家族の思いも背負いながら、チームを頂点に導く。(中田 康博)

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