◆春季高校野球石川県大会▽準決勝 小松工4―3星稜(5日・石川県立)
小松工は4―3で星稜を下し、秋春連続の決勝進出を決めた。先発の技巧派右腕、橋本圭太(3年)が好投し、9安打3失点で自身初の完投勝利。
徹底したデータ収集と緩いボールで勝利を呼び込んだ。試合前には星稜の試合を9回までじっくりと分析し、打者の特徴を頭に入れた。「打者の威圧感に押されたし、相手の応援も半端なかった。でも、相手バッターを見ながら緩急を付けました」と橋本。プレッシャーもあったが、動じることなく変化球でボールの芯を外し、凡打の山を築いた。「最後は肘、肩が重かったけど、みんなのために」と終盤は1点差まで追い上げられたが、133球を1人で投げきった。
決勝の相手は秋春連続の同一カードとなる金沢で、昨秋は2―5で敗れた。「星稜に勝利したことは自信になった。登板があれば全力で抑えたい」。