原辰徳の後の「8」を仁志が継いだ。高田繁、原、仁志敏久の3人の共通点は、入団してすぐに「8」を背負ったこと。

そして、そろって開幕から活躍、新人王を獲得していることだ。

 高田は68年4月6日の開幕戦(対大洋、後楽園)で7回から守備に就き8回に初打席初安打を放つ。2戦目から「1番・中堅」に入り、6月からは左翼に定着した。120試合に出場し、打率3割1厘、23盗塁で新人王を獲得。阪急との日本シリーズも全6試合に1番で出場、26打数10安打の活躍でシリーズMVPにも輝いた。

 原は81年4月4日の開幕戦(対中日、後楽園)に「6番・二塁」で出場し初安打。翌5日に小松辰雄から右翼に初本塁打。5月から中畑清に代わって三塁に入る。この年、22本塁打をマークし三塁手として長嶋以来の新人王となる。

 そして仁志。96年4月5日の開幕戦(対阪神、東京D)で2リーグ制後、巨人で初めて新人で開幕1番を任され、猛打賞デビュー。シーズン途中からは三塁も守り打率2割7分、7本塁打、24打点で新人王。

巨人では槙原寛己以来13年ぶり、野手では原以来15年ぶりのタイトルだった。

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