◆春季大阪府大会▽5回戦 大阪桐蔭7―2精華(5日・GOSANDO南港)

 大阪府大会は5回戦8試合が行われ、大阪桐蔭は、今秋ドラフト候補の最速153キロ右腕・森陽樹(3年)が5回無安打無失点で精華を退けた。

 大阪桐蔭の森が5回を無安打無失点、8奪三振と文句なしの投球を見せた。

走者を許したのは、初回1死から与えた四球のみ。U―18日本代表候補の153キロ右腕は「尻上がりに(調子が)上がっていったので良かった」とうなずいた。

 調子のバロメーターとするカーブがさえた。「決まりだしたら、真っすぐももっと走る印象がある」。理想はオリックス・山下舜平大投手(22)が描く軌道。23年にパ・リーグ新人王に輝いた161キロ右腕は、カウントを取ることも決め球にすることもできる。この日は、2回2死から4回先頭まで圧巻の5者連続三振。巨人の岸スカウトも「あれだけのカーブを投げられる投手は最近いないので、すごく魅力」と思わずうなった。

 チームは今春のセンバツで、6年ぶりに出場を逃した。「春、負けたら夏はないくらいの気持ちでやっている。とにかく勝つ気持ち」と森。自身の腕で、まずは3年ぶり14度目となる春の王座へ導く。

(瀬川 楓花)

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