◆パ・リーグ オリックス1―0日本ハム(5日・京セラドーム大阪)

 オリックス・山岡泰輔投手(29)が5日、今季初めて出場選手登録された。過去のオンラインカジノ利用で、宮崎キャンプ終盤の2月21日から活動自粛。

3月13日に活動を再開し、4月23日には不起訴となっていた。ウエスタン・リーグでは8試合に登板。先発からリリーフ専任となる9年目右腕の復権に、オリックス担当の南部俊太記者が「太鼓判を押した」。

 山岡は笑顔だった。「よろしく、って感じで…」とチームメート一人一人にあいさつ。「おかえり」と出迎えられ、1軍に帰ってきたことを実感した。

 ウエスタンでは8試合で1勝3敗、防御率6・17。数字は不本意かもしれないが、11回2/3で15奪三振を記録していた。4月22日の阪神戦(杉本商事BS)では戸井から空振り三振。代名詞の大きく縦に割れるスライダーで奪うと、その場でうなずいた。「空振りを取れたことが良かった」。新人だった17年から、数々の打者を翻弄(ほんろう)してきた宝刀。

これまでと変わらず、大きな武器となるに違いない。

 こどもの日の京セラDで1軍復帰。3万人を超えるファンが本拠地に詰めかけた。山岡の能力、性格をよく知る一人が厚沢投手コーチ。「ファンの声援は、持っている以上の力を引き出してくれますからね」と聞くことがあった。この日の出番はなかったが、登場曲にはAAAの「虹」を選び、わき上がる歓声も人一倍。首脳陣の配慮を感じているはずで、山岡自身も「(京セラDは)すごくいい環境というか、僕も好きなマウンド。少しでもいい投球を見せられるように」と改めて恩返しを誓った。

 リリーフ陣はマチャド、ペルドモの両助っ人を中心に、開幕からフル回転している。4日の楽天戦(楽天モバイル)では、今季ワーストとなる20安打14失点で大敗。火消しや複数イニングもこなせる山岡の存在は貴重だ。「(体は)いい感じで仕上がっている。

どこでもいけるような状態にしたい」。自身の過ちを十分に反省し、野球と向き合ってきた背番号19。ブルペンの柱になる日は近い。(南部 俊太)

 〇…オリックス・山岡が、今季初めて出場選手登録された。過去のオンラインカジノ利用で、宮崎キャンプ終盤の2月21日から活動を自粛。3月13日に活動を再開し、4月23日には不起訴処分となっていた。ウエスタン・リーグでは8試合に登板し、この日から1軍に合流。プロ9年目の今季は先発からリリーフ専任となる右腕は「少しでもチームのために投げられればいい」と全力投球を約束した。

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