◆パ・リーグ オリックス1―0日本ハム(5日・京セラドーム大阪)

 オリックス・森友哉捕手(29)がさっそく存在感を発揮した。「チーム全体ですごく粘り強くやっているというのは、見ていて思った。

自分も粘り強く、っていうところで。何とか一本出したいと思っていたので良かった」と息をついたのが2回だ。先頭で北山から右前打。カウント2―2で7球目のカーブを巧みに運んだ。右脇腹のけがから復帰初戦、初打席で初安打。攻守の要が帰ってきた。

 3月12日の中日戦(バンテリンD)で負傷した。復帰まで2か月の見立て。好調を実感していただけに、受け入れがたい現実だった。「チームが強かったので、あまり急がず。開幕前のけがだったので、ある程度、試合に出てから(1軍に)戻りたい」。同じ捕手の若月や福永が奮闘し、首位をキープ。

4月22日のウエスタン・阪神戦(杉本商事BS)で実戦復帰した。

 捕手としての動きをクリアし、4月中の1軍も視野に入れていたが、バットでさらに状態を上げることを優先。「(球の)見え方は悪くなかった。イメージしていたのと同じ感覚」とうなずいた。予定より調整期間を延ばし「5番・DH」でフル出場。満を持しての快音に「みんな頑張ってくれているので、うれしい」と声を弾ませた。

 「ライバルでもあり、仲間ですね」と戦友の帰還を喜んだのは若月。二枚看板と同じ95年生まれの山岡も、この日から1軍メンバーに加わった。日本ハムとの首位攻防戦3連戦に先勝し、2ゲーム差に拡大。森は「出遅れたので、これからけがなくシーズンを終えることが一番大事。引き続き、というところ」と気を引き締めた。6日は右肘手術から復活を期す東が今季初登板初先発。

役者がそろったオリックスが、首位固めに入る。(南部 俊太)

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