◆米大リーグ マーリンズ―ドジャース(5日、米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が5日(日本時間6日)、敵地・マーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場する。23年にはWBC世界一、24年には前人未到の「50―50」を達成した“聖地”に228日ぶりの凱旋となる。

 ローンデポパークでの試合は、昨年9月19日(同20日)以来。6打数6安打3本塁打10打点2盗塁で、史上初の「50―50」どころか「51―51」を成し遂げた伝説の一戦だ。大谷は「一生忘れないと思う」と話し、「いろいろプレーしてきた球場の中でも、好きな球場の一つ」。今季最初で最後のマイアミ決戦。25年はどんな物語を描いてくれるのだろうか。

 今季からマ軍の監督にはマッカロー氏が就任。昨季までドジャースの一塁コーチを務めたマッカロー監督は大谷の「50―50」を支えた元相棒だ。2人が一塁上で披露していた頭をぶつけ合う「ヘッドバンプ」は新任のウッドワード一塁コーチに“継承”されたが、今も大谷との絆は深く、今年4月28日(同29日)からドジャースタジアムで対戦した際には大谷が試合前のグラウンドに登場し、同監督と談笑してハグ。打撃練習などを室内で行う大谷が試合前にキャッチボール以外の理由で出てくることは異例で、2人の関係性を表す出来事だった。

 この日のマーリンズ先発は、S・アルカンタラ投手(29)。3年前の22年に14勝、防御率2・28、207奪三振の好成績でサイ・ヤング賞に輝いた右腕だ。だが、大谷は3年ぶりの対戦となった今年4月29日(同30日)に“パパ1号”となる7号先頭打者本塁打。

5日ぶりのマッチアップで再現が期待される。

 今月2日(同3日)から始まったアトランタ→マイアミ→アリゾナと続く今季最長の敵地10連戦は、移動を挟んでこの日が4戦目。大谷は4日(同5日)の敵地・ブレーブス戦では3打数1安打で、5回にはあと1フィート(約30センチ)で本塁打という特大の中飛を放つなど状態は悪くない。真美子夫人、生まれたばかりの長女と会えない試練の連戦はまだまだ続くが、マイアミで新伝説をつくる。

 また、5日のブレーブス戦で9回に代走出場し、メジャー初盗塁を決めるなど好走塁を連発したキム・ヘソンが「9番・二塁」で初先発する。

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