カブスは5日(日本時間6日)、今永昇太投手(31)が「左太もも裏の張り」のため15日間の負傷者リスト(IL)したことを発表した。メジャー2年目で初のIL入りとなった。

 今永は4日(日本時間5日)、敵地・ブルワーズ戦に先発。5回までは無失点の快投を見せていたが、6回1死一、二塁で「3―6―1」の併殺を狙って一塁にベースカバーに向かった際に左太もも裏を負傷。苦悶(くもん)の表情を見せてしばらく動けないほどの痛みを訴えて、そのまま緊急降板した。カウンセル監督は5日(同6日)に精密検査を受けることを明かしていた。

 今永は試合後に「患部がどれくらい損傷しているかは分からないですけど、自分の中では初めての箇所なので、あした(精密検査で)チェックをしなければ、何が起こっているかちょっと分からない状況です」と説明。4月29日(同30日)の敵地・パイレーツ戦でも両太もも前をつって緊急降板して中4日のマウンドだったが「体の状態がすごくよくて、今日の試合前の準備もものすごくよかったですし、水分量とか、筋肉の状態もかなりいい状態で太ももの裏をケガする前兆は全くなかったので、ケガをしたことが自分としてはすごくショックですね。ピッツバーグの時(パイレーツ戦)は太ももの前だったので、(痛めた)場所がまず違うという所と、今(試合後)自然に普通に歩けているので、自分としてはこれがどれだけひどい状態なのか、それとも軽いのか初めての箇所なのでちょっと分からないです」と話していた。

 メジャー1年目だった昨季は、チームトップの15勝を挙げる活躍を見せ、29登板で15勝3敗、防御率2・91の成績をマークし、新人王投票で4位、サイ・ヤング賞投票で5位にも入った。今季は東京ドームで行われたドジャースとの開幕戦で先発。8試合に登板して3勝2敗、防御率2・82とローテの中心として役割を果たしていた。

 鈴木誠也外野手(30)も所属するカブスはここまでナ・リーグ中地区首位を走り、好調を維持していたがエース左腕の離脱は大きな痛手。開幕2戦目で先発した左腕のスティールも左肘手術となって今季全休が確実となっており、5月上旬にして先発ローテの柱2人を欠く緊急事態となった。

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