「ミスター・ゼロ」が虎を止める。開幕から35イニング連続無失点中の巨人・山崎伊織投手(26)が、7日の阪神戦(東京D)に先発する。

1939年高橋敏(阪急)が持つ開幕から38回1/3連続無失点のプロ野球の更新、さらにチームの連敗ストップを目指す右腕は「投げている試合はいつもゼロでいきたいと思っています。ただ、今までゼロが続いていることよりも、目の前の1試合でなるべく最少失点でという思いが強い」と冷静に語った。

 悪い流れを断ち切る。ここまでチームは阪神に1勝7敗。6日の同カードでは主砲の岡本が負傷し、離脱は避けられない状況となった。阪神戦今季初登板となる山崎は昨季、同カードで4試合に先発して2勝1敗、防御率1・05と好相性。2戦17得点と好調な阪神打線では同学年の佐藤輝を警戒し、「逆方向にもいっぱい打っている。映像も見ていますし、その前にランナーをためないようにしっかり抑えたい」と気を引き締めた。

 6日は東京Dでキャッチボールや短距離ダッシュなどで最終調整。「(阪神戦は今季)初めてなので、探り探りにならないように初回からバチッと入っていけるようにしたいです」。攻めの投球を貫き、プロ野球レコードを打ち立て、猛虎にストップをかける。(水上 智恵)

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