◆JERA セ・リーグ 巨人1ー7阪神(6日・東京ドーム)

 井上は伸びていく打球をぼう然と見つめた。0―2の2回2死一塁。

森下にカットボールを捉えられ、左越え2ランを浴びた。さらに3回にも2点を追加され、8安打6失点(自責2)で今季最短3回KO。2敗目を喫し、「早いイニングでマウンドを降りてしまい申し訳ないです」と唇をかんだ。

 本来の投球とはいかなかった。初回からボールが先行。失策も絡み、初回から3イニング連続で2点を失った。攻めの投球ができず、「自分の投げたいところにいかずに打たれたくない気持ちが先行してしまった」と悔やんだ。

 4月22日の中日戦では14三振を奪ったが、この日は1K。阿部監督は「よーいドンで精神的に負けちゃってたのかな。いきなり3ボールとかメンタル的な部分はどうだったのか、と見てて思いました」と反省を促した。井上は「次は絶対にやり返せたら」と、次回登板での雪辱を誓った。

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