◆JERA セ・リーグ 巨人1ー7阪神(6日・東京ドーム)
快足を飛ばして一塁ベースを駆け抜けた。ドラ2ルーキー・浦田がプロ初安打をマークした。
プロとしての一歩を踏み出したが、笑顔はなかった。「8番・三塁」で初スタメン。初回無死一塁でバントを捕球後の一塁送球がファウルゾーン側にそれ、手を伸ばしてキャッチした岡本が接触して転倒した。試合後、病院での診療を終えて東京Dへ戻ってきた主砲に「自分のミスで(けがに)なってしまって、謝りました」と頭を下げた。岡本からは「気にしなくていい」という内容のLINEが届き「言葉に表しづらいですけど、頑張るしかないと思います」と顔を上げた。
一塁側ベンチ上のスタンドでは長崎から駆けつけた父・秀明さん(56)と、都内で会社員として働く兄の大輔さん(25)が見守っていた。苦しさも味わったスタメンデビューを糧に、前進する。