◆米大リーグ マーリンズ―ドジャース(6日、米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が6日(日本時間7日)、敵地・マーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場。再び1点を追う7回1死一塁の第4打席は4番手右腕・フォーシェイから右翼線へ同点の適時二塁打を放った。
この日は「Japanese Haritage Celebration 2025」として行われており、試合前には空手や和太鼓のパフォーマンス、君が代の斉唱などがある中、大谷はマ軍先発のクワントリルに対してはこの日も初回先頭の第1打席で見逃し三振、3回1死の第2打席で空振り三振に倒れた。しかし、1点を追う6回先頭だった。2番手左腕・ベネジアーノの初球、86・1マイル(約138・6キロ)スライダーを完璧に捉えた。打球速度109マイル(約175・4キロ)、角度33度で右翼2階席に飛び込む一時同点の10号ソロ。飛距離403フィート(約122・8メートル)。打った瞬間、確信のホームランで5年連続7度目(日米通算9度目)の2ケタ本塁打に到達した。
6打数6安打3本塁打10打点2盗塁で、「50―50」どころか「51―51」を成し遂げた昨年9月19日(同20日)以来、ローンデポパークに228日ぶりに凱旋した前日5日(同6日)の同戦では再び衝撃を残した。5回無死二塁だった。22年のサイ・ヤング賞右腕、アルカンタラの97・7マイル(約157・6キロ)直球を捉えると、3試合ぶりの9号2ラン。本塁打ではMLB全体で今季最速の打球速度117・9マイル(約189・7キロ)、自身の本塁打では今季最も低い角度20度の弾丸ライナーで、右翼の自軍ブルペンに打ち込んだ。
3回には二盗を決め、5年連続7度目の2ケタとなる10盗塁に到達。またも本塁打と盗塁をダブルでマークし「本当にいい思い出が多いかなと。昨年もそうでしたし、WBCも含めて本当に好きな球場の1つ」とほほ笑んだ。この日から主砲のT・ヘルナンデスが左脚付け根の張りで離脱となる中、大谷の負担は大きくなるが、マイアミ伝説は終わる気配がない。