◆日本海リーグ9回戦 富山8―4石川(7日、高岡西部)

 富山GRNサンダーバーズは、強打を誇る4番・三好辰弥三塁手(23)が3安打、3打点と活躍し、石川ミリオンスターズに8―4で勝利した。8回1死二塁では、2戦連発となる豪快な右越え2ランを放ってダメ押し。

ダイヤモンドを一周し、仲間と笑顔でハイタッチをかわした。今季3本目の本塁打を放ち「最高です。(途中登板の)石灰になんとか勝利をあげたかった。投げた瞬間、フォークだとわかったので、食らいついていきました」と明るい表情で振り返った。

 188センチ、96キロを誇る大型スラッガー。大阪府出身で、大商大堺高から奈良学園大に進み、24年、独立リーグ・富山に加入した。1年目の昨季は打率3割4分6厘、本塁打6本、打点37で三冠王に輝いた。ドラフト前にはNPB3球団から調査書が届いたが、無念の指名漏れ。「悔しかったですが、次は絶対に自分が選ばれる。強い気持ちを持って、練習に取り組んできました」。冬場のウエイトトレーニングでは、負荷の強さにこだわらず、細かな筋肉やインナーマッスル、肩甲骨などの可動域も意識して強化。体重も6キロ増え、全体的なパワーアップに成功した。

 今季はキャプテンにも指名され、プレッシャーもある中、本来の実力を発揮している。2年連続の三冠王への期待も高まるが、「三冠は気にせず、取れたらいいかなと思っている。チームで優勝を達成し、絶対にNPBに行きます」と決意表明。悲願達成に向け、チームの大黒柱が頼もしく言い切る。(中田 康博)

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