3日に肺炎のため89歳で死去した巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんの通夜が7日に、告別式が8日に東京・品川の桐ヶ谷斎場「雲」で執り行われた。
喪主は次女の三奈さん。
通夜には126人、告別式には96人が参列。7日の通夜は長嶋一茂氏ら親族27人と、9年連続日本一「V9」時代のチームメート、監督時代の選手、コーチらが参列した。現チームからは阿部監督、二岡ヘッド兼打撃チーフコーチ、橋上作戦戦略コーチ、村田総合コーチ、亀井打撃コーチ、古城内野守備コーチ、松本外野守備兼走塁コーチ、杉内投手チーフコーチ、内海投手コーチ、実松バッテリーコーチ、ウィーラー巡回打撃コーチ、丸、岡本が通夜に参列。読売新聞グループ本社、東京本社、西部本社、読売巨人軍、よみうりランド、日本テレビホールディングス、読売中京FSホールディングス、日本テレビ放送網、報知新聞社、東京ドームの各役員らと燦燦会の御手洗冨士夫会長が参列。8日の告別式には親族23人、V9チームメート、監督時代の選手・コーチ47人、読売新聞グループ本社など各社の各役員ら計23人、御手洗会長が参列した。
長嶋さんの棺を乗せた車は7日午後2時33分に東京・田園調布の自宅を出発。同3時13分から24分にかけて思い出が詰まった東京ドーム周辺を通り、同4時3分に斎場に到着。東京ドーム周辺を通った時は巨人・楽天戦が行われ、7日の試合は巨人が2―0で勝利した。
通夜では堀内恒夫氏、原辰徳氏が告別式では王貞治氏、中畑清氏、松井秀喜氏が弔辞を読んだ。祭壇には白の花とともに三奈さんの希望もあり、長嶋さんが大好きなジャイアンツカラーのオレンジ色の花が並び明るく鮮やかだった。
会場には展示コーナーも設けられた。現役時代のユニホーム、グラブ、バットや、58年のセ・リーグ新人王トロフィー、63年のセ・リーグMVP盾、66年のセ・リーグ首位打者盾、71年の通算2000安打達成記念ボール、73年V9時のセ・リーグ優勝、日本一ペナント、現役時代、監督時代の写真などが展示された。
さらには、天覧試合・阪神戦で村山実からサヨナラホームランを打った時に使用したバット、まな弟子の松井秀喜さんと授与された国民栄誉賞の金のバット、天皇陛下から授与された勲記と文化勲章も飾られ「ミスタープロ野球」長嶋茂雄さんの偉大な功績が参列者の心に深く刻まれた。