3日に89歳で亡くなった巨人の長嶋茂雄終身名誉監督を悼み、本拠地の東京ドームで7日、入場ゲート前の広場に記帳所が設けられた。現役時代や巨人監督時代の写真が飾られ、ビジョンでも現役時代や監督時代、国民栄誉賞授与式時の写真が映し出された。
午前10時開始予定だったが、100人以上が長蛇の列を作ったため同9時50分から前倒しして開始された。巨人ファンのみならず楽天ファンも故人をしのんだ。
先頭で記帳した神奈川県鎌倉市の70代男性は、1時間半前から並んでいたという。長嶋さんの日本代表監督時代のユニホームを着て駆けつけ「少年時代から憧れであり、夢であった人。長嶋さんに少しでも思いが届けば」と手を合わせた。
静岡県島田市の50代男性は「現役時代は知らないけど、監督の時にずっと応援していた。明るい太陽のような人。安らかにお休みください」と思いを語った。
また、長嶋さんの豪快なスイングが描かれているレリーフが設置してある球場正面の「長嶋ゲート」には、前日6日から「ありがとう 長嶋茂雄終身名誉監督」のメッセージも掲示されている。
記帳所は22日まで、東京ドームでの巨人公式戦開催日に設けられ、供物、供花、香典は辞退する。4、5日には東京都稲城市の2軍施設、ジャイアンツタウンスタジアムでも追悼記帳所が設置された。