元巨人・日本新薬の戸根千明がミスターに弔い星「雲の上どころじゃない。宇宙くらい離れている。そんな方」
６回２失点で勝利に貢献した日本新薬・戸根（カメラ・藤田　芽生） 画像（1枚）

◆都市対抗大会近畿地区第２次予選　▽第４代表決定トーナメント２回戦　日本新薬１２×―２アスミビルダーズ（７日・わかさスタジアム京都）

　左腕を全力で振った。元巨人の日本新薬・戸根千明投手（３２）が先発で６回２失点にまとめ、３日に死去した長嶋茂雄さんに弔い星をささげた。

「スーパースター中のスーパースター。雲の上どころじゃない。宇宙くらい離れている。そんな方」と、ミスターとの思い出を振り返った。「戸根千明という投手を認識してくださっていたのかは分からないですけど、お声がけいただいたことは非常に心の中に残っています」。同じユニホームを着て戦った日々は誇りだ。

　５回までは１安打しか許さない圧巻の投球。先発した５月２８日のパナソニック戦は５回２失点で敗れた。「（前回は）最初に点をあげてしまったので、先制点を取られないように投げていました」と改善。この日は１２安打１２得点と援護をもらい、自身は都市対抗大会予選で初勝利を挙げた。

　広島から移籍して１年目。新天地に選んだ出身地・京都で日本一を狙う。

「均衡しているときに、どれだけ相手に流れを持っていかせないか」。１４年ドラフト２位で岡本とは同期入団。ＮＰＢで通算１８２登板した経験を生かし、チームを全国の舞台に連れて行く。（藤田　芽生）

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