◆日本生命セ・パ交流戦 2025 巨人5―0楽天(8日・東京ドーム)

 巨人が2連勝で4カードぶりの勝ち越しを決めた。

 先発の戸郷翔征投手は今季最長7回を投げ抜き、同最多8奪三振で3安打無失点。

エースの投球で今季2勝目を挙げた。攻撃陣ではバッテリーを組んだ岸田が4回に先制打、8回に満塁本塁打と1人で全5打点をたたき出した。

 戸郷は最速150キロの直球で計3K、「3日前、家でふと感覚を思い出した」というフォークで計4Kを奪った。お立ち台では「本当に今日は岸田さんのおかげで勝てたと思います」と感謝した。

 球数は今季最多の119。中でも目を引いたのが、要所で戸郷が岸田のサインに首を振り、決め球に「直球」を選んだシーン。3回2死二塁ではフルカウントからサインに2度首を振って直球を選択。自信を持って投じた149キロで小森を空振り三振に仕留めた。7回2死一塁でも代打・阿部に対してフルカウントからサインに首を振り、外角いっぱいの147キロで見逃し三振。「バッターは僕のフォークが頭にあると、まっすぐに“差され”がちなので。それがすごい見られた試合だったかなと思う」と冷静に振り返った。

 研究熱心で出番がない日もさまざまなデータを熟読している岸田との共同作業。

右腕は「お互い(抑え方を)考えているからこそ、やっぱりいいものができると思う」と語り「もちろんキャッチャーの指示もあるし、僕の中で、今までの経験の中で『ここは行きたいな』って時もありますし。そこでまっすぐを続けたところもあった。キャッチャーが(直球以外を)強く要求してくれたところもあったので、すごくいい、バッテリーでいい勝利をつかめたかなと思います」と笑みを浮かべていた。

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