◆日本生命セ・パ交流戦 2025 広島10―0西武(8日・マツダスタジアム)

 広島・矢野は、強打者顔負けの3ボールからの一発に自画自賛した。「ナイスパワーです」。

1―0の4回2死二塁から右越えへ、昨年9月1日のランニング本塁打以来となる1号2ラン。新井監督も「ビックリした」と目を丸くした。ともに今季初、自己最多タイの3安打3打点。今季最多に並ぶ16安打で、2度目の2ケタ10得点の打線をけん引した。

 月間打率1割5分5厘と苦しんだ5月は、何度も新井監督から直接指導を受けた。「一番はピッチャーに対しての入り方に問題があった。今はそこの修正ができるようになった」。規定到達者でリーグ最低の打率は2割1分5厘に上昇。6日まで1割台だった。「本塁打より、2割台になって良かった」と安どした。

 4回の守備では、2死一塁から古賀悠の二塁打を処理した左翼・ファビアンから中継し、本塁好返球で同点阻止。「もっと意識を高くやっていく」と攻守ともに高いレベルで好調なカープを支えていく。

(畑中 祐司)

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