◆日本生命セ・パ交流戦 2025 西武―阪神(11日・ベルーナドーム)

 西武の新人4投手が11日の阪神戦前にベルーナドームで行われた1軍の投手練習に参加。一流投手のエキスを取り込もうと懸命に取り組んだ。

 練習に参加したのはドラフト3位の狩生聖真(18=佐伯鶴城)、同5位の篠原響(18=福井工大福井)、育成1位の冨士大和(18=大宮東)、同3位の佐藤爽(22=星槎道都大)。新人の1軍練習参加は毎年恒例で、広畑塁・人財開発担当は「1軍と2軍の施設が近いところがメリット」とその利点を説明した。

 4投手はアップから参加し、1軍投手と組んでキャッチボール、トレーニングなどをこなした。高橋とキャッチボールをした篠原はイースタン・リーグで8試合に登板して3勝2敗、防御率2・17を記録。150キロ超の速球で期待されている右腕だ。「投げ方もダイナミックですごく参考になりました。これからはファームで結果を残して、ここ(1軍)の選手と一緒にやれるように頑張りたい」と誓った。

 186センチの長身左腕冨士は高橋のブルペンでの投球練習を視察。「1人1人が自分のことに集中していたり、(高橋)光成さんのブルペンを見ても目的を持ってやっていた。自分でも生かせれば」と言葉を弾ませた。

 同じ左腕の武内とキャッチボールをした佐藤爽が「(武内)夏暉さんとキャッチボールをやって、軽く投げても自分が全力で投げたくらいの球を投げていた。それを越せるように頑張っていきたい」と目標を立てれば、右腕の狩生は「アップの時から1人1人が入念な準備をしていたことは、1年間1軍で戦い抜くために必要なことだと思いました」と準備の大切さを実感していた。

 広畑人財開発担当は「今回は投手ですけど、1軍選手の試合前の動き、準備の仕方だったり、先発投手が投げる前の準備、雰囲気を感じ取って、今現在の自身とのギャップを感じてもらい、明日からの練習につなげてもらうのが一番の目的。参考になったと思います」と若獅子に期待していた。

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