◆米大リーグ カージナルス―ドジャース(8日、米ミズーリ州セントルイス=ブッシュスタジアム)

 先発したドジャースのクレイトン・カーショー投手(37)が、5回82球を投げて6安打1失点、7奪三振の好投で、今季5登板目の初勝利となる通算213勝目の権利を持って降板した。

 初回は先頭のヌートバーを一邪飛に打ち取ると、2死からドノバンに右中間への二塁打を浴びたがコントレラスからは見逃し三振。

3点のリードをもらった2回も、2死一塁でパヘスから空振り三振を奪った。3回はイニングをまたいで3者連続三振で3者凡退。4回も2死からヘレラに二塁打を許したが、通算5本塁打を浴びているアレナドを三ゴロに打ち取った。

 勝利投手の権利がかかった4―0の5回は、2者連続安打を許して無死一、二塁。バレロを一邪飛、ヌートバーを空振り三振で2アウトまで奪ったが、ウィンに左翼線への適時二塁打を浴びて1点を失った。3点リードの6回からは救援にマウンドを託した。

 ドジャース一筋18年目の左腕。2006年のドラフト1巡目(全体7位)でドジャースから指名を受けると、08年にメジャーデビューして11年に最多勝(21勝)、最優秀防御率(2・28)、最多奪三振(248K)で初のサイ・ヤング賞に輝くと、絶対的なエース左腕としてドジャースの中心に君臨し続けた。14年には最多勝(21勝)、最高勝率(・875)、最優秀防御率(1・77)、2完封などで6完投と圧巻の成績を残してMVPとサイ・ヤング賞に輝いた。これまでMVP1度、サイ・ヤング賞3度、最多勝3度、最優秀防御率5度、最多奪三振3度などのタイトルをつかみ、メジャー通算212勝を挙げてきた。

 23年も13勝5敗、防御率2・46の成績を残したが、オフに左肩の手術を受けた影響で昨季は7登板で2勝2敗、防御率4・50。7登板、2勝、防御率4・50はいずれもデビュー17年目でワーストだった。

さらに昨年11月には左足と左膝の手術を受けて今季も負傷者リスト(IL)でスタート。マイナーで5試合に登板して1勝無敗、防御率2・57と調子を上げて5月17日(同18日)の本拠地・エンゼルス戦で今季初先発を果たしたが、この日の試合前までの4登板では白星をつかめず、試合前の時点で0勝0敗、防御率5・17だった。

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