◆米大リーグ アスレチックス5―1オリオールズ(8日・米カリフォルニア州サクラメント=サターヘルスパーク)

 オリオールズの菅野智之投手が8日(日本時間9日)、敵地のアスレチックス戦に先発。5回途中まで7安打されメジャーワーストタイの4失点で4敗目(5勝)を喫した。

 初回、先頭のバトラーにカーブを右前安打され、2死二塁からソダーストロムにまたもカーブを狙われ中前タイムリーを許した。2回に味方が追いつくもその裏、8番のペレダに左翼への適時二塁打で勝ち越しを許すと、一塁内野安打と遊失で1点を追加された。さらに打撃絶好調のウィルソンには左前適時打を浴び、5月15日(同16日)のツインズ戦に並ぶ自己ワーストの4失点(自責点3)となった。

 3回は先頭のソダーストロムに中前打で出塁を許したが、後続を3者連続で飛球に仕留めた。4回はこの試合初の3者凡退で3回から6人連続アウトとした。だが5回に入ると先頭のウィルソンに初球を打たれ、左翼線二塁打を許した。続いて四球を与えたところでラッチマン捕手がタイムをとり、投手コーチもベンチから集合。続くソダーストロムを左直に打ち取ったところで降板した。

 2番手ブルウェットが後続を断ち、さらなる失点はつかなかった。菅野は4回1/3で87球を投げ、8安打4失点(自責3)1四球2奪三振。防御率は3・23となった。4月12日(同4月13日)のブルージェイズ戦で4回2/3で降板して以来、10登板ぶりに5回を投げ切ることができなかった。

 打線はア軍先発のスリークオーター左腕ロペスから1得点のみ。5回から継投策に入ったア軍を攻略できなかった。

 「ゴロを打たせようっていう感じでやってましたけど、向こうもいいアプローチしてきた。立ち上がりは毎回難しいんでね。でも初回の失点はしょうがないかなと。決していい当たりじゃなかったし」と菅野。2回には失策も絡んで3失点したが「ゴロを打たせているんで、ゴロヒットはもうしょうがない。こっちも極端なシフト引くし、飛んだコースが良かったのかなとは思います」と分析し「ある程度変化球が打たれてる感じがしたので、(2巡目からは)ストレート主体にして。それからは立ち直っていけた」と振り返った。

 シーズン前は地区優勝候補と言われたオリオールズは地区最下位に低迷。そのため、1年契約ながらチーム最多の5勝と安定している菅野はポストシーズン進出を目指すチームに放出されるのではないかと、米メディアが伝え、この日がオリオールズ最終登板でのマウンドになるのではとも報じられている。

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