巨人・西舘勇陽投手(23)がようやく巡ってきたチャンスをものにする。11日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)でプロ2度目の先発。
1勝3敗で終えたルーキーイヤーは中継ぎで27登板し、シーズン終盤にプロ初先発。結果は5回4失点で負け投手となった。今季1軍では救援で5登板し防御率2・57。5月の降格後は先発調整を続けて8試合で3勝0敗、防御率1・06、34回で奪三振数40と結果を残した。阿部監督は「ファームで数字自体がいいんだったら、じゃあ試してみようと。優勝を競っている時にできるかと言ったらできない。こういう時期しかない」と抜てきの理由を語った。
7日からは1軍練習に合流しており、久保巡回投手コーチと取り組んできた修正にも手応えを示す。「フォームも春先に比べるとだいぶ安定してきた。
2軍では横変化の球種に加えフォーク、カーブにも磨きをかけた。ローテは井上、山崎、グリフィン、赤星に加え戸郷も復調傾向。残り1枠を巡り堀田、田中将らライバルも多いが「後先考えず、目の前の試合」と西舘。巡ってきた出番に全身全霊を注ぐ。(堀内 啓太)