巨人は9日、育成の山田龍聖投手(24)、鈴木大和外野手(26)と支配下選手契約を結んだと発表した。山田は背番号「64」、鈴木大は「98」に決定。

山田は都内の球団事務所で会見後即、10日からのソフトバンク戦(みずほペイペイ)に向け1軍に合流。「入団当初からずっと、1軍で投げるためだけに練習してきた。活躍する、もうそこしか見てない」と鼻息を荒くした。

 威力ある直球と「ハングリー精神」を武器とする左腕。昨年11月のオーストラリア・ウィンターリーグ、今年3月から5月下旬までのウエスタン・リーグくふうハヤテへの2度の派遣を糧に1年で支配下に復帰し「理想は先発ですが中継ぎなら勝ちパターン、ロングリリーフ、とにかく与えられた場所でハングリーにやっていく」と覚悟を示した。

 高岡商―JR東日本から21年ドラフト2位で入団するも昨季まで1軍登板ゼロ。同期の1位は大勢、3位は赤星だった。「ドラフト上位という中で活躍できなくてメンタル的にきてる部分もあった。大勢さんもよく連絡をくれるし、大勢さん、赤星さんが頑張っている姿を見て『僕ももっと』と気持ちが芽生えた」。このチャンスをものにする。

 鈴木大「恩返し」 〇…鈴木大が恩返しの飛躍を誓った。北海学園大から21年育成ドラフト1位で入団し、4年目で支配下昇格。

「心が折れそうになることもあったけど『ここで心が折れたら今後野球が終わった時に後悔する』という気持ちで奮い立たせた。両親に電話で報告したら泣いて喜んでくれた。1軍で活躍する姿が恩返し」と決意をにじませた。50メートル走5秒79の俊足が武器で、2軍戦ではチーム3位タイの6盗塁。右投右打の26歳は「与えられた場所で力を発揮したい」と意気込んだ。

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