◇報知新聞社後援 第74回全日本大学野球選手権▽1回戦 北海学園大5―4上武大(9日・神宮)
4年ぶり21度目出場の北海学園大(札幌学生)は、上武大(関甲新学生)を5―4で破り、今大会では1979年以来となる46年ぶりの勝利を挙げた。
関東の強豪校との激闘を制した瞬間、ナインは歓喜の輪をつくった。
先発したプロ注目の159キロ右腕・工藤泰己(4年=北海)は序盤から制球が乱れた。初回に2死二、三塁から暴投で先制点を献上。2回には四球から1死二、三塁のピンチを招き、中犠飛と左前適時打で2失点。4回は先頭打者に右越えソロを打たれ、3回0/3を4安打4失点で降板。「序盤で一気に取られたのが反省点。制球力をもっと磨かないと」と悔やんだ。
工藤の不調はナインでカバーした。左腕・木村駿太(4年=札幌国際情報)と右腕・高谷舟(4年=札幌日大高)の継投で追加点を許さなかった。
打撃で活躍したのは2―4で迎えた6回、代打で打席に立った柏原翔太(3年=旭川実)だ。高めのスライダーを右翼スタンドへと運ぶ同点2ラン。「初球から狙い通りの球が来たので、振り抜いてやろうと思いました」と大学初本塁打に笑顔を見せた。
11日の2回戦では佛教大と対戦する。柏原は「この1勝を生かして着実に次につなげていきたい」と意気込んだ。