◇報知新聞社後援 第74回全日本大学野球選手権 ▽1回戦 奈良学園大3Xー1東海大九州(9日・神宮)

 8回まで1ー1の接戦。このまま延長戦に突入するかと思われた9回、東海大九州の先発右腕・江口晶大投手(4年=有明)は1死二塁のピンチを背負った。

奈良学園大の7番・守優雅(もり・まさみ)捕手(4年=下関国際)に投じた2球目は真ん中低めのカットボール。左翼席へのサヨナラ2ランとなった。「ゴロを打たせようと思った。うまく体勢を崩せたかと思った」。自信を持って投げた球だったが…。江口は唇をかんだ。

 8回まで、ツーシームとカットボールを主体に奈良学園大打線に的を絞らせなかった。「このレベルになっても打たせて取るピッチングができた」

 主将としてチームを牽引。秋の明治神宮大会で再び神宮に戻ってくるためには、九州内の大学3連盟の中から1枠を勝ち取らなければならない。「全日本で勝つことを目標に取り組んできた。秋は九州から1枠しか出られないが、チームで夏場はウェートトレーニングをして(パワーアップしたい)」と前を向いた。

 

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