日本ハムや巨人、中日で活躍した“ガッツ”こと小笠原道大氏が、3日に肺炎のため89歳で死去した巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんとの思い出を語った。

 「パーソル パ・リーグTV」の公式YouTubeチャンネルでは、毎週月曜日午後9時から「月曜日もパテレ行き」として元プロ野球選手によるパ・リーグトーク番組が生配信されている。

9日夜は、小笠原氏と元西武のGG佐藤氏が交流戦第1週を振り返った。番組の本題に入る前に、野球界の偉大な先輩の思い出話が明かされた。

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 小笠原氏は07年にFA移籍で巨人入りして迎えた初めてのキャンプで、長嶋さんと会話する機会があった。日本ハム時代の小笠原氏はひげ姿がトレードマークだったが、巨人のしきたりに従い、トレードマークのひげをそって臨んでいた。

 そして迎えた2月16日。宮崎春季キャンプを3年ぶりに視察した長嶋氏は小笠原氏に近づくと、左手でひげをそったアゴをさすった。

 当時のことを小笠原氏は「(長嶋さんが)目を見開いて『どうした?』って。『そったのか?』って」と懐かしそうに振り返った。「エネルギーを分けてもらったというか、常に照らし続けてくれる方だった。これからジャイアンツでやるんだと後押してもらった記憶がありますね」と回想していた。

 当時のスポーツ報知でも2人の対面の様子を詳報。直接話すのはアテネ五輪から帰国した際に出迎えを受けた04年8月以来で「うれしかったです。

元気なお顔を見ることができて、気分が高ぶり興奮しました」と話していたことを伝えている。

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