◆米大リーグ パドレス―ドジャース(9日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が9日(日本時間10日)、敵地・パドレス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、同点の5回2死二塁の4打席目は松井裕樹投手(29)と今季初対戦し、一ゴロに倒れた。1点リードの5回から2番手で登板した松井は2死二塁で金慧成(キム・ヘソン)に右翼線へ同点の適時二塁打を浴びた。
パドレスの先発はニック・ピベッタ投手(32)。22、23年にはレッドソックスで10勝を挙げた右腕で、今季は試合前の時点で12試合に登板して6勝2敗、防御率3・16だった。大谷は昨季まで12打数4安打の打率3割3分3厘で、21、22年に1本ずつ本塁打も放っていた。
プレーボール直後の初回先頭の1打席目は大ブーイングの中打席に入り、フルカウントから右中間への二塁打を放って6試合連続安打。打球速度111・2マイル(約179・0キロ)という鋭い当たりだった。1死二塁でフリーマンの右翼線への適時二塁打で先取点となるホームを踏んだ。初回は両軍とも2点ずつを奪い迎えた2回2死走者なしの2打席目は見逃し三振。1点を追う4回先頭の3打席目はフルカウントから四球を選んで出塁した。
試合は序盤から点の取り合いとなった。1回表にフリーマンの適時二塁打などで2点を先取したが、直後に先発のメイが先頭のタティスからアラエス、マチャドと3連打を浴びるなどして同点。2回にスミスの二塁への悪送球で勝ち越しを許したが、3回にはスミスのミスを取り返す6号2ランなどで逆転した。それでもメイはリードを守れず。
2日(同3日)の本拠地・メッツ戦で右翼に23号ソロを放ってから6試合連続で本塁打が出ていない大谷。4月28~30日の本拠地・マーリンズ3連戦から11カード連続で本塁打を放っていたが、6~8日(同7~9日)の敵地・カージナルス3連戦では不発だった。一方で、安打は5試合連続で出ており、前日8日(同9日)には6試合ぶりの長打となる左中間への二塁打も放った。
ドジャースは、この日からは敵地でパドレス3連戦、13日(同14日)からは本拠地でジャイアンツ3連戦、パドレス4連戦と10試合連続で同地区対決となる。ドジャースは前日終了時点で39勝27敗でナ・リーグ西地区首位に立っているが、パドレス(37勝27敗)、ジャイアンツ(38勝28敗)とはともに1ゲーム差。この日ドジャースが敗れると、ゲーム差なしながら、勝率の差でパドレスに首位を明け渡すことになる首位攻防戦だ。
この日の試合前にはキャッチボールで調整。あす10日(同11日)の敵地・パドレス戦前には23年9月の右肘手術後3度目となるライブBP(実戦形式の練習)登板が予定されている。