◆米大リーグ パドレス7―8ドジャース(9日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が9日(日本時間10日)、敵地パドレス戦に「1番・DH」でフル出場し、5打数1安打。チームは負ければ首位陥落だった同地区のライバルとの延長10回までもつれた接戦を、8―7の「ルーズベルトゲーム」で制した。
試合後、何度も手をたたき笑顔を見せた大谷の表情が、この試合の重要性を物語っていた。昨季地区シリーズでも激突した今季初のライバル対決。大谷が打席に入ればブーイングが巻き起こり、パドレスの攻撃中にはたびたび「Beat LA!」(LAを倒せ!)の大合唱。異様な雰囲気での一戦に、ロバーツ監督も「ファンの盛り上がりはすごかった。激しい試合になった」と驚いていた。
大谷は7日に右足に自打球、8日に左足に死球を受けたが、大事には至っていない様子だった。初回先頭の1打席目に先制点につながる右中間への二塁打で6戦連続安打。だが、2打席目以降は快音が響かず、今季ワーストタイの7戦連続本塁打なしとなった。
10日(同11日)の試合前には今季3度目となるライブBP(実戦形式の練習)で登板し、3イニングを想定して投げる予定。この日の試合前もキャッチボールで調整した。“1人ダブルヘッダー”となるが、6月ながら絶対に負けられないパドレス戦にも気合十分で向かうはずだ。