◆日本生命セ・パ交流戦 2025 ソフトバンク5―2巨人(10日・みずほペイペイドーム)
坂本はしっかりと状態を上げてきた。4回2死二塁の適時二塁打の打席。
球は当然、来るものだが、良くない時はそれに対して自分から向かっていってしまっていた。前に出されている分だけ、捉えたと思っても力が伝わらない、詰まる、泳がされるケースも多かった。打者は自分の動きで投球を減速させることができる。今は動きの中でしっかりと引いた形で球を長く見て、減速させることができているのではないか。
守備でも2回1死満塁からの三ゴロで、本塁ではなく二塁に素早く送って併殺を狙った判断や、5回の周東の三塁線への強烈な打球をダイビングキャッチするなど好守も光った。坂本がいいコンディションでグラウンドに立っているだけで、チームに安心感が広がる。言うまでもないがやはり、特別な存在だ。(野球評論家・清水 隆行)