日本ハムがヤクルトを下し、北海道移転後通算1500勝を達成した。2004年に本拠地を東京から北海道に移転し、3022試合目での到達となった。

移転初年度の開幕戦の日に当たる2004年3月27日生まれの達孝太投手(21)が、7回3安打無失点で無傷の3勝目。また、5月4日のロッテ戦(エスコン)の3回から続く連続イニング無失点を24回2/3とした。

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 メモリアル勝利の不思議な縁は勝利投手の達だけではなかった。1年前の6月10日は、小村勝球団社長がくも膜下出血で倒れた日。新庄監督は試合後、「今日は小村社長が倒れた日。あれから1年たって、どうしても勝たないといけない日だった」と切り出した。

 倒れて4日間は意識が戻らず、死亡率50%超、14時間の開頭手術を乗り越えた同社長は「倒れたその日に1500勝をしてくれて、生きて見ることができた喜びが大きい」と特別な勝利をかみしめた。節目の1勝の裏には、入院中に何度も見舞いに駆けつけた指揮官と社長の深い絆があった。(日本ハム担当・川上 晴輝)

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