◆米大リーグ パドレス―ドジャース(10日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)
ドジャースのマーク・プライアー投手コーチ(44)が試合前に取材に応じ、右肩痛で負傷者リスト(IL)入りしている佐々木朗希投手(23)の現状について言及した。
朗希は5月3日(同4日)の敵地・ブレーブス戦でメジャー7試合目の登板にして初勝利をつかんだが、同9日(同10日)の敵地・ダイヤモンドバックス戦での登板を最後に右肩インピンジメント症候群で負傷者リスト(IL)入り。
プライアー投手コーチは「朗希については特に新しい情報はない。今も軽いキャッチボールを行っており、少しずつ前進しようとしているところだ。まずは彼自身が自信を持って投げられる状態に持っていく必要がある。その自信が持てるまでは本格的な投球には踏み切らない。今の段階では、彼自身が『完全に健康だ』と感じるまで、無理に投げさせるつもりはない。今もキャッチボールは継続しているが、それは軽いもの。朗希は痛みを感じてはいないが、トレーニングの強度はまだ足りず、次のステップに進むには至っていないのが現状だ」と説明した。
右肩インピンジメント症候群とされたが、朗希はIL入り直後に骨や筋肉、靱帯(じんたい)などに異常はなかったと説明していた。精神面でも乗り越えるべきものがあると同コーチは強調し「けがをした後には常にメンタル面の課題が存在する。なぜなら、投げる際に『また痛みを感じるのではないか』と常に不安がよぎるからだ。どの選手にとってもけがをした場所に不安を持つのは自然であり、それを乗り越える必要がある」と話した。
一方で、グラスノーはすでにブルペンでの投球練習を再開し、スネルもこの日のパドレス戦前にブルペン入りした。7月15日(同16日)にオールスターが行われるが、球宴前の復帰は難しくなってきた。